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帯状疱疹が教えてくれた、粘り強さの真髄

6月17日頃から頭の後ろに強い痛みが続き、週末になっても治らないので、心配になりました。

脳神経外科に行き、MRIを撮影した結果、脳に異常はなく、後頭神経痛ではないかと言われました。

が、一安心も束の間、ますます頭痛は激しくなり、夜も眠れず。

日曜日になって、首まわりに発疹ができたので、皮膚科にかかると、検査キットで、帯状疱疹であることが判明。

早速、抗ウイルス薬で治療を始めましたが、強い頭痛と体の痛みが続きました。

おかげさまで、ピークは越えましたが、帯状疱疹、かなり辛い病気です。

でも、一方でウイルスの立場や気持ちになってみると、その粘り強さにある種の感動さえ覚えます。

帯状疱疹を引き起こすウイルスは、水疱瘡に感染したときに、体内に入り込んだ「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。

僕の場合、水疱瘡は小学校3年頃にかかりました。

でも、水疱瘡が治った後も、体の中にある特定の場所にひっそりと潜伏し続けるらしいのです。

それが「脊髄の神経節」と呼ばれる場所で、脊髄から枝分かれして全身に広がる神経の根元にある、細胞が集まっている部分。

そこでウイルスはなんと50年以上も僕の体内に潜伏し続け、再び増殖するチャンスを待っていたのです。

その間、体内の免疫システムに見張られながらもずっと・・・

しかし、年齢を重ねたり、疲労やストレスなどで体の免疫力が低下すると、この監視の目が緩み、眠っていたウイルスは再び活動を始め、神経に沿って増殖しながら皮膚へと移動します。

この再活性化によって、神経痛や帯状の発疹として帯状疱疹が発症するのだそうです。

敵ながらあっぱれと言わざるをえません。

僕の体内で50年以上も静かに息を潜め、いま、まさに帯状疱疹として復活した姿を現すなんて驚くべき生命の物語を感じます。

このウイルスの忍耐力と実行力には遠く及びませんが、僕も組織開発業界に身を寄せてから20年の間、ずっと違和感を持ち続け、

また異端視もされてきた「ファシリテーション」の世界に革新の風を吹き込むべく、秋に出版予定の本を執筆しているところです。

今回の罹患で少しスケジュールに遅れが出てしまいましたが、前述の物語から大きなエネルギーをもらいました。

ご期待いただけたらうれしいです!

あと、50歳を過ぎた方、帯状疱疹にはくれぐれもお気をつけください。

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