サステナビリティと対話の関係性について、こんなことが言えないでしょうか?
私の専門は対話型組織開発なので、対話教育の先進国として北欧の取り組みに十年以上前から注目してきました。
その特長を一言にすれば、一つの価値観や考え方を無批判に受け入れるのではなく、さまざまな価値観に触れながら、一人ひとりが自分なりの考え方を獲得していくところにあります。
一方、サステナビリティも、経済一本槍でリニアに成長を追求するのでなく、環境や社会の問題も視野に入れ、それらが複雑に絡み合った課題をトータルに解決していくことが求められます。
つまり、答えはひとつではなく、多様な考え方を掛け合わせながら、自分たちでなんとか最適解を導き出していくということですね。
スウェーデンやフィンランドなどの北欧の国は、対話とサステナビリティの親密な関係を相互に作用させ合いながら、いまのような状況を醸成したのではないかというのが私の推論です。