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「在り方を深めたら、差別化につながっていた」

前回のブログでは、近清武監督の短編アニメ『COSMOS』をご紹介し、その主題となるわたしたちの心の中に存在する「光と闇」を見つめ、自分自身の光に気づくことの大切さをお伝えしました。
https://tongari-team.com/andmore/2001/

最近、僕のまわりでは、厳しいビジネスの最前線に立ちながらも自分らしい在り方を見つめ直そうとしている方にお会いすることが増えました。

が、一方で、「在り方で飯は食えないー」と主張する方が少なくないのも承知しています。

そこに対する僕なりの返歌は、

「在り方をつまびらかにせば、飯は喰えるなり〜」です!!

かつて、準大手製薬会社のMRの働き方改革を支援したときのこと。

製薬業界というのは、競合各社がひしめき合って、少しでも自社の薬を使ってもらおうとMRがしのぎを削る世界です。

でも、その会社のMRたちが、その仕事に就いた動機は、病気で苦しむ患者さんを助けたいという人がほとんどでした。

彼ら一人ひとりの想いを統合してひとつの行動指針ができました。

「患者さんの家族の気持ちになって薬をご紹介する」

患者の家族なら、誰しもが、その病気にもっとも適合する薬を処方してほしいと願うもの。その基準に照らせば、他社の薬の方がいいことも当然あるわけです。

そんな判断軸で行動するMRがいたら・・・

患者本人も、家族も、医師などの医療関係者にも、普通に考えたらプラスになりますよね。

これを企業戦略にして徹底すれば圧倒的な差別化につながります。当時は、やはり現実的には、さまざまな社内の葛藤もあって、そこまでは行けませんでしたが。

前回のブログをめぐり、近清武監督と議論したのですが「成果のために、差別化を図るのではなく、在り方を深めたら、差別化につながっていた」「そして、知らないうちに、予想外の成果になったみたいなプロセス」(監督談)

が、これからの時代により求められるのではないかで合致。

個人の生き方においても、チームや組織のマネジメントでも、在り方をつまびらかに(=隠れていたものを明らかにする)していきませんか?

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