HOME > BLOG > 余白つれづれ > AIと一緒に本を書いてわかったこと

AIと一緒に本を書いてわかったこと

僕は、生成AIを日常的に壁打ちのパートナーとして使っています。主に活用しているのはChatGPT、Gemini、そしてClaudeの三つです。

ChatGPTは幅広い知識で万能選手な感じ。

Geminiは最新情報へのアクセスと多角的な視点の提示が得意。

Claudeはコトとコトの微細な文脈を読み取る能力が際立ってます。

あくまで僕の感覚ですが。それぞれの特性を理解して使い分けることで、思考のパートナーとしての価値を最大化しています。

特に今、執筆が佳境を迎えている『クリエイティブファシリテーション』では、4月から一貫してClaudeを主なパートナーに起用してきました。

本の骨子は、2月に盛況だったウェビナーの内容をもとにしていますが、WhyおよびWhatのところで、僕自身の知見や経験を容赦なくぶつけて壁打ちを繰り返しました。

そしたら、驚くべきことが起きたのです。

思考の幅が断然広がり、深さが増し、新たな発見が次々に生まれてきました。読者に届く価値が明らかに高まっていく実感がありました。

これぞ新たな価値創造だと思う一方で、「これでいいのだろうか」という疑問も湧いてきました。

AIに頼りすぎているのではないだろうか、と。

その疑問が氷解したのは、実践的に経営学を学び合うビジネスコミュニティhintでお世話になっている、とんとん先生がAIとの付き合い方をまとめた資料を先日読んだとき。

先生が示してくれた考え方は明快でした。

“人間の価値は、構造的に「はじまり」と「終わり」に宿る”

はじまりとは、「何を目指すのか」「何を創りたいのか」といった目的や意味を問う力。終わりとは、「これでよし」と価値を見定め、社会との調和を図る力です。

そのあいだのプロセス―多様な選択肢を示し、パターンを抽出し、構想を具現化して最適解へ加速―では、AIが圧倒的な力を発揮します。

しかし、問いを立てる者と意味を結ぶ者は、やはり人間であり、それこそが本質的な価値だということですね。

振り返れば、僕の執筆プロセスはまさにそれだったなぁと。

AIとの共創は、人間の創造性を奪うものではなく、むしろ拡張するもの。皆さんも、ぜひこの新しいパートナーシップを試してみてください。

水を差すようで恐縮ですが・・・実は、AIを使わない方が、執筆は楽だったと思います。その話はまた別の機会に!

シェアお願いします!
TOP