3/15は確定申告の締め切り日でした。
私は、今年、人生初めての確定申告に臨みました。たしかに、作業は結構たいへんでした。
が、今日は負荷のお話ではなく、意味のお話。
これまでのサラリーマン人生30年間、どこでどんな風に税金が計算されているのか気にもとめませんでしたし、その必要もありませんでした。
日本の会社には、年末調整義務が課せられており、多くの給与所得者の申告は不要になっているからです。
納税者のうち18%くらいしか自分で申告する必要のある人はいないのです。
便利を享受できている?
いやいや、騙されてはいけません。
歴史的にみると、戦後、日本は、アメリカ型の申告納税制度を導入するように圧力をかけられたそうですが、納税者の申告で税額が決まるなんて、税務署の権威が失墜すると恐れた国の抵抗で、年末調整制度が決まったとのこと。
税金算出の根拠を考える機会を国民から奪ってしまったと言うこともできるでしょう。
そうして、税金の使い道にも無関心な従順な国民が目論見どおりにできたというわけ。
私も然り。50過ぎてやっとそのことに気づきました。
分散自律型の社会をつくるには、全納税者が、確定申告するしくみが必要だ!
※参考情報 東京新聞「本音のコラム」2019.3.7 青山学院大学長 三木義一