富の一局集中による貧困問題を生み出したり、経済成長や人口増大を前提にしなければ成り立たないような現代の資本主義は、決して万能ではありません。
でも、他によりよいしくみがないんだから、しかたないじゃないかという考え方が、従来は支配的だったように思います。
いろいろな制約なしに、理想的な社会を描くなら、私が創りたい社会は・・・
- 一人ひとりの市民が、暮らしでも、稼ぎでも、誰にも支配されず、主役になる分散自律的な社会
- 限りのある地球上の資源を消費し尽くすのでなく人間や他の生き物が未来に向かって持続可能である社会
- 一人の力では生きられない私たちが、お互いにありがとうの気持ちを伝え合う感謝が循環する社会
もちろん、既存の資本主義社会の中でも、上記のような社会の要素をちょっとずつ取り入れることも可能でしょう。
しかし、既存の延長線上で修正をかけていくよりも、実現したい社会の姿の方からダイナミックに、経済の在り方をデザインすることができそうなテクノロジーが生まれており、
先進的かつ柔軟なマインドを持った次世代の若い人たちが、さまざまにデカイ挑戦をし始めています。
その旗手のひとりが、ピースコインの創業者Ryoichi Abeさんです。
https://www.peace-coin.org
いわゆるブロックチェーン技術を使った仮想通貨「ピースコイン」は、私の理解では、以下のような特長を持っています。
- 使うことによって減るだけでなく、増大する要素も持つお金。しかも、人々がより価値があると認めたものに使うことでお金の減り方が減るようなお金。だから、大量に保有し続けようというより、よいことにお金を使おうというモチベーションが働く。
- 既存経済のしくみでは、(実際にはすごく感謝されている仕事なのに)金銭的に評価されにくかった家庭内での貢献、会社内での貢献、地域内での貢献などが可視化・価値化される。
- ピースコインのしくみを導入するコミュニティ間での交換など、必要に応じて柔軟に運用できるしくみを持つ。
詳しくは、ピースコインの公式コンセプトペーパーをご覧ください。
https://www.peace-coin.org/wp-content/uploads/2018/12/PEACE_COIN_Concept-Paper_JP_Ver1.4.pdf
昨年末に、Abeさんはじめピースコインのコアメンバーが藤野に来てくれて、実施した情報提供・交換会や、藤野の地域通貨ゆーるコミュニティでの実験を通して、なんとなくの感じはつかむことができたのですが、
いかんせん50年以上も円がゼッタイの世界で育ってきた身からすると、まだまだわからないことだらけです。
その理念やコンセプトに、強く共感しているので、まずは「やってみよう!」ということで、とんがりチーム®︎研究所は、ピースコインの利用可能事業者として登録してもらいました。
自ら実験台になって、試行錯誤してみようという目論見です。
https://www.peace-coin.org/ja/posts/tongari-team
具体的に使用できるシーンの想定などは、これから相談しながら明らかにしていきたいと思ってます。
ということで、ピースコイン✖️とんがりチーム®︎研究所のコラボレーションをご期待ください(^o^)
<前列右側がRyoichi Abeさん、後列左端がPR担当のSayaka Takeuchiさん>