昨年から(株)ナレッジベースというITベンチャーにてCCO(Chief Culture Officer)をやっております(複業)。
こちらでも何度か書いてきましたが、ホンモノのカルチャーづくりとは、パーパス(想い)→戦略→アクションやしくみが一連の流れとして回った結果としてできるものだという持論を確信として持っています。
なので、起点として会社のパーパスを新たに定めるところから入りました。
“知的好奇心の先にある「それ、いいね!」を届けよう”
お客様が本当に実現したいことをITを手段として一緒に創り上げる。そのプロセスにおいて、どれだけ「それ、いいね!」の循環が生まれるかを大事にしたいという想いです。
ただ、創業メンバー以外の社員はまだそのような経験が十分ではありません。
ということで、パーパス実現に向けた具体的な行動を促進する目的で、僕が若手メンバーに対して月に1回面談する1on1の機会を設けました。
PRS(Purpose Reflection Session)と名付けたこの場も、メンバー4人に対して昨年末までに3回ずつ実施してきました。
どんな行動変容があったか?
例えば、新規のお客様への提案レベルを高めるために、彼らは毎週ブレストでアイデア出しをしています。
しかし、最初はなかなか「それ、いいね!」が出にくかったようです。
原因は、どうやらメンバー間で保有する情報の格差にあると判断して、それぞれの持っている情報を共有する場とアイデア出しの場を分けたところいい循環がだんだんできるようになってきたということでした。
「それ、いいね!」の社内外での好循環を生み出すために「圧倒的なチーム体験」を共有することもパーパスに付随して定めているので
彼らは小さくはありますが、たしかな一歩を踏み出したと言えるでしょう。
ここで大事なポイントは、彼らが自ら考えて実践したそのアクションをPRSでのふりかえりを通じてはじめてパーパスにつながる行動だと認識したということなんです。
日々、目の前のやるべきことに集中して結果を出していく中では、なかなかそれを意識的に対象化することは難しく、流れていきがちです。
パーパスに沿った行動を自らしっかり認識し、意図的に次に向けて強化する意味合いは大きいと考えています。
今回は一例だけ挙げましたが、同様の小さな行動と新たな認識が毎回たくさん生まれています。
年内にそれぞれ3周したところなので、新年はまずここまでのPRSのプロセスを全員でふりかえることから始めます。
1on1ベースでそれぞれに気づきや学びのあったことを他のメンバーとも共有し、お互いの違いや共通点を認識することで個の学びからチームの学びに広げていこうという狙いです。
この後の展開、また改めてご報告させていただこうと思います。