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大学院で社会起業の話をしてきました

先日、友人の大学教授に頼まれて1コマ講義してきました。相模女子大学大学院・社会起業研究科というところです。

僕の暮らす藤野は、同じ相模原市にあるのですが、初めての訪問。しかも、高速道路使って1時間もかかりました(笑)。

ビル群のような大学のキャンパスも増えている中で、広々した空間で、ゆったりした時間が流れている感じがしました。

お題は、僕の起業体験と大事にしていることをお話しました。

社会に出てから、企業ビジネス一本槍だった僕が2010年を境にして、社会課題に関心を持ち、社会活動へ取り組み始めたこと。

2013年末には藤野に移住して、地域コミュニティの活動に没頭していったこと。

そして、2017年末に企業、自治体、NPO、地域コミュニティなどの形態にかかわらず創造的な自走チームのつくりかたを支援するためにとんがりチーム®︎研究所を起業したこと。

次に、起業のプロセスにおいて大事にしていることを3つ挙げました。これが、いつもながらの「逆ばり」路線。

あくまで、ひとつの視点ですが。

1)なりゆき起業

・しっかり計画してから

・リスク分析もぬかりなく

・PDCAをひたすら回す

ことはせず、自分の心の奥底にある本当にしたいことをセルフ・コンコーダント・ゴールとして定め、それを軸に、大きく変動する世の中を泳いでいく。

2)ひとり起業

・効果的にスケールさせるため

・機能的な組織をつくり

・大きな影響力を及ぼしていく

のではなく、本当にしたいことを身の丈サイズで実現していく

3)マージナル起業

・事業の選択と集中を行い

・あいまいさを排除して

・退路を絶ってやりぬく

のではなく、周縁(マージナル)部分を行ったり来たり彷徨いつつ、そこで起きる摩擦や葛藤を生かしていく

僕の場合は、企業ビジネスと地域コミュニティの間を行ったり来たり。

講義に参加した方々18名からのフィードバックをいただきましたが、一番印象に残ったこととして

セルフ・コンコーダント・ゴール(自己一致した真の目的や目標)を改めて考え直して、大切にしたいというコメントが、圧倒的(7割くらい)で、ちょっと驚きました。

参加者のおひとりからのコメントです。

「おい、お前、それ本当に思っていることか?皆を幸せにして自分も幸せにできることか? という幸せ軸で考えていきたい」

いいですね〜

ちなみに、僕の目指したい社会は一人ひとりの想いや持ち味が解き放たれ、重なり合わさり思いもよらない物語りがあちこちで生まれている社会です。

社会起業を目指す方々のご活躍をお祈りしています。

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