先日、僕の暮らすまち藤野に、近藤瞳さんという素敵な方がいらっしゃって、彼女の「地球を生きるワークショップ」に参加しました。
https://hassy84921.wixsite.com/hitomikondo
地球46億年の歴史を、約4.6kmの森を歩く距離になぞらえ、地球や生命や植物・動物や人間がどのように生まれて変化してきたのか、彼女の興味深い話を聴きながら歩いていくのです。
しかも、おすすめは裸足で歩くこと。大地を感じ取りながら。
イギリスのシューマッハカレッジで体験したディープタイムウォークというプログラムをもとに、彼女独自の体験や哲学・心理学などの学びを入れ創作された深淵なワークショップでした。
この話をしだすと、話が尽きないのでとりわけ印象に残っているものをひとつだけご紹介します。
森の中で彼女はわれわれに問いかけます。
「山に生えているりんごの木は、いったいだれのために生きているのだと思いますか?」
「自分以外の他の生き物のためでしょうか?」
「いいえ、違いますね。彼らは自分のことをするためだけに生きています」
「生きたいから生きてるだけ」
「結果として、りんごの実が他の生き物に食べられて役に立つこともあります。が、それは目的ではありません」
「これこそが、生態系の本質です」
「それぞれが自分のことを一生懸命にやって生きて、それが循環し成り立ってる」
「人間はどうでしょう?」
「人間も自分の大事にしたい本性にしたがって生きること」
「それがしあわせではないでしょうか」
「本性というのは、好き/嫌いややりたい/やりたくないを超えたその人本来の在り方に沿って内側から生きること」
「人の為と漢字で書くと、偽(にせもの)になりますw」
裸足の足裏も含めて、からだ全体でつよく共感しました。
まず自分のために生きること。しかも、自分の本性に沿って。
これは、何度か書いてきたセルフ・コンコーダント・ゴール=心の奥底にある個人的な信念や強い関心から追求される目的に近いかもしれません。
その目的を実現するためになくてはならない存在が他者。
自分ひとりでは成立せず、他者とのかかわりが必要。他者への貢献はその結果として生まれるのでしょう。
藤野の森の中で、仲間たちと腑に落ちる体験をしました。