「あなたの自分らしさは何ですか」と聞かれてさっと答えられますか。
結構むずかしいのではないかと思います。
では「自分が大事にしていることは何ですか」
これなら少し答えやすいでしょうか。自分らしさとは、自分の大事にしていることを追求すると見えてきやすいようです。
ただし、意識的に大事にしていることだけではありませんね。知らず知らずのうちに、つまり無意識に大事にしていることもあるのでは?
それを探るには、こんな問いかけが有効です。
「日常生活の中で、あまり意識していないのに、知らず知らずのうちに無理なく続いていることは何ですか?」
意識していないわけなので、パッとは出てこないはずですが、思い返してみると何か見つかりませんか?
僕の場合は、知らず知らずのうちに出会った人に挨拶していることが少なくないです。
毎朝、愛犬と相模湖畔を散歩に出かけるのですが知らない方に出会ったときも、自然に「おはようございます」と言ってしまいます。
別に挨拶しなければと思っているわけでもないのですが。
この知らず知らずの行為の背景には、考えてみると、いろいろな人とつながっていたいという僕の中の根源的な欲求があるのかもしれません。
仏教用語で言えば「自然(じねん)」というところでしょうか。
つまり、「もとよりしからしむ」。私の意識を超えて、もともとそう仕向けられているという感じ。
これは意識して続けているようなことに比べてある意味では、より本来的な自分に近いかもしれません。
これとは真逆の質問もあります!
「あなたにとって、始めるまでは気が進まない、やってもワクワクしないこと、やると疲れてしまうことは何ですか?」
僕の場合は経理処理などがこれに当たります。もちろん、大事なのはわかっているのです。
僕は個人事業者なので、毎年確定申告処理を自分でやります。が、その季節になると、決まって機嫌が悪くなります(笑)。
実はそんなに苦手ではないのです。でも、とても重要だとわかっていながらどうしても気が進まないのは、きっちり、カッチリやることに対しての抵抗感があるのでしょうか。
さて、今回は、自分らしさについて知るときに、知らず知らずのうちにやってしまっていることおよび、避けてしまっていることからアプローチする方法をご紹介しました。
ご参考になればと思います。