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起業と人的資本経営の結節点〜IPO(新規上場)〜

昨年末に「人的資本起業ラボ」を立ち上げた話をさせていただきました。

改めて、簡単に要約しますと・・・いま最も注目度の高い経営テーマである「人的資本経営」に「起業」を掛け合わせ

人的資本を軸にした起業の新たなカテゴリーを創ろうという挑戦を、僕が客員教員をやっているiU 情報経営イノベーション専門職大学の教員仲間数人で始めました。

昨年12/7と今年3/5に、ラボ主催での旗揚げワークショップを2回実施しましたが、いろいろ見えてきたことがありますのでそれを今回はシェアさせてください。

人的資本経営とは、このテーマに最も知見の深い仲間・松井勇策さんによれば「個人の成長と組織の成長が両立できるよう現状確認/計画/実践する方法論」です。

そもそも創業者が、想いと覚悟をもって起業するときに、まずは事業の成長にフォーカスした生き残りの舵取りが必要だろ!

という声が聞こえてきそうですが、それはそのとおりですね。

が、そこまでして立ち上げた事業ならなおのこと、存続したいじゃないですか。

で、持続可能な事業や組織を考えるなら、そこで一緒にやっていく仲間としての社員個々の成長を考えていくのは

いまの時代環境において、不可欠だと言えます。

じゃないと、そもそも採用できないし入ってもすぐ辞めてしますから。

そんな文脈で捉えたとき、起業まわりで、最も人的資本経営的アプローチの真価が問われるのは?

そう、IPO(新規上場)を目指すときなんですね!

起業した直後に、それこそ創業者のエネルギー全開で、顧客や市場に評価され事業がもの凄いスピードで急成長していくと

IPOでより高い次元での成長を視野に入れることも選択肢に入ってきます。

するとIPO支援の専門家たちも入ってきて、さまざまな監査や整備も要求される。

いつの間にか、これまでの自由な働き方や事業活動がかなり制約を受けたりも。

個々人の自由な働き方による価値創造と成長か?

組織のリスクマネジメント強化による体制や基盤の整備か?

もちろん、どっちかではなく両者をいかに統合していくかが重要な課題になります。

その意味でIPOは、起業と人的資本経営が最もせめぎ合うところであり、両者を結びつけて、個と組織の成長の飛躍ポイントにもなし得ます。

ということで、われわれ「人的資本起業ラボ」は、当面、スタートアップ企業のIPOに人的資本経営的支援を行うことを軸にすることにしました。

また、その後の動きについてはご報告いたしますね。

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