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創発三眼モデル〜個・場・世界観が共鳴するとき、組織は動き出す〜

『だから僕たちは、組織を変えていける』で20万部を超える斉藤徹さん(とんとん)が主宰するビジネスコミュニティ hint には、2022年春から参加し、おつきあいを続けています。

このたび、とんとんの最新刊『そして僕たちは、組織を進化させていく』が11/21に発売されました。

AI を思考のパートナーとして活用し、創発チームをどう立ち上げていくかを描いた大著でまさにいまの時代に必要な内容だと感じています。

そして不思議な巡り合わせで、そこから1週間後に僕の『クリエイティブファシリテーション』が出版されました。

とんとんから「価値観はがっちり一致するはずだからコラボしましょう」と声をかけていただき、現在企画を進めています。

とんとんの本の感想やコラボできそうな感触についてお送りしたところ、とんとんから返ってきた指摘が目から鱗でした。

「(『問いのデザイン』の)安斎勇樹さんは世界観、AKIさんは場の流れ、ぼくは個の心の変容——それぞれが”鳥の目、魚の目、虫の目”と言えるかもしれない」。

この比喩から、僕の中では「創発三眼モデル」というイメージが浮かび上がりました。

鳥の目は世界観や構造を俯瞰し、虫の目は個人の心や動機をつかみ、魚の目は場に流れる文脈や変化のうねりを読む。

この3つが揃うことで、創発は立体的に立ち上がる——とんとんは、そう示唆してくれたのだろうと思います。

とんとんは個の変容から火をつけ、安斎さんは世界観から問いを立ち上げる。

僕の役割は、“場の流れ” を扱い、混沌から文脈が立ち上がっていくプロセスをデザインするみたいな。

この構図を示された瞬間、自分の立ち位置が一気に腑に落ちました。

個と場と世界観が響き合うとき、チームはひとつの生命体のように動き始めます。

三眼モデルは、その創発の仕組みを直観的に言い表しているのだと思います。

また、僕自身にとってうれしいのは、10年前に著した『創発ワークショップ』で提唱した創発チームづくりが、いよいよ本格的に社会実装される段階に来たということ。

その意味で、個から、場から、世界観から創発を立ち上げる三眼アプローチは、これからの組織づくりを考える上で、心強い道しるべになるのではと感じています。


とんとんとのやりとりは、そこに光を当ててくれたようでした。

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