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山梨・アワビの煮貝からイノベーションを学ぶ

とんがりチームが、組織開発によって目指すもの。

それは、イノベーション創出をチームで自走化することですね。

しかし、イノベーションが生まれないのは、日本の組織共通の課題とも言えます。

最先端の技術を掛け合わせてこれまで世の中にまったくなかったアイデアが生まれ、それを商品・サービスに仕立てるみたいなのが理想かもしれません。

でもね、そうでないイノベーションの可能性もあるのです。

僕の暮らす藤野は、歩いてちょっと行けばもうそこは山梨県。

地味なイメージが強いかもしれませんが、食べ物も、文化も、自然も豊かです。

そのひとつとして有名なのが、アワビの煮貝ですね。

「海なし県」ですから、地で獲れるものではもちろんありません。海産物といえば、やっぱり海の近いところが常識です。

ところが、この煮アワビの誕生は山梨だからこそ誕生した歴史的な経緯があるようです。

江戸時代、駿河湾で獲れた生アワビをはるばる甲府まで届けるために醤油漬けにして、木の樽に詰めて馬の背に乗せて運んだそうです。

すると、馬の体温で温められたアワビは道中、ほどよく揺られながら甲府に着く頃には醤油がよく染み込み別物の格別の味になったといいます。

海がなく新鮮な魚介が獲れないという「制約」を、この「偶然」の力を活用して突破した!!

ぴかぴかのイノベーションよりも、僕はこんな泥臭いイノベーションが好きです。

ここで大事なポイントは、その「偶然」を味方につけるということです。

先入観をはずし、好奇心を持って、起きたことにおもしろがっているとイノベーションの種が見つかることは少なくありません。

即席ラーメンを開発して一大事業とした日清食品の創業者・安藤百福さんは、小麦粉を水に溶いたものを油で揚げるとサクサクすることに気づき、

茹でた麺を油で揚げてみたのがインスタントラーメンになったと。

日々、おもしろがりながら世界を観ていますか?

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