HOME > BLOG > クリエイティブなチーム開発の現場より > 「くすぶり」を「イシュー」に変えてしまうプログラム

「くすぶり」を「イシュー」に変えてしまうプログラム

こんな職場での悩みはありませんか?

これまでの専門知識や経験をフル動員し、目の前の課題を解決するためにPDCAを回しても、あまり効果が出ている感じがしない。

リモートワーク環境への移行もあって、会社の同僚や部下と一緒に仕事し、ともに達成感を味わえる機会が減っている。

設定した目標が、環境変化によって状況がどんどん変わっていくので、意味がなくなってしまいがち。

いま、ピリッとした特長を持ったある教育研修会社とともに上記のような職場の問題を解決するためのプログラムを開発しています。

まさに、いま的な組織開発の課題だと思うのですが・・・

その会社さんの要望に、最初はびっくらこきました(笑)。

「大手企業ならば、ある程度潤沢な予算があり、組織開発にも投資できるがわれわれは、予算がなかなか確保できない本当に困っている会社や職場にこそソリューションを届けたい」

だから

「通常の組織開発プロジェクトだと何十時間、何百万という予算をかけるが一般的な研修と同じくらいの予算や時間で、本質に迫れるものができないか?」

いや〜この類のテーマは一筋縄ではいかない複雑なテーマになるので、時間と労力をある程度かけるのが定石であり、

それができないのは本気度に欠けるということだなんて考えていた節もありまして。

でも、無理難題に遭遇すると、俄然わくわくしてくるというのが僕の特性。やってみますということになりました。

しかし、やはり、実際には難しいことも多くて、1年半ほど、あれこれ試行錯誤を重ねてきました。

そして、現場でのパイロットテストを重ねた末、とうとう市場に出せるレベルのものが完成しつつあります!!

キーワードは「くすぶり」。

くすぶっている状態とは「よく燃えずに煙ばかり上げているさま。 炎を上げて勢いよく燃えればよいものを、煙が出るばかりで一向に燃焼が進まないさま。

 転じて、いつまでも成功や栄進を果たせず、気持ちのわだかまりなどが残り続けるさま」とあります。

なかなか凄い状態ですよね。

僕はこれまでは「もやもや」という言葉を使ってきましたが、「くすぶり」は、もっと死活的な感じ。本人や職場の人たちが感じているありたい姿と現実のとても居心地の悪いギャップ。

新しいプログラムでは、このくすぶりを材料にして2時間×3回で創造的な解決に導きます。

3〜6人程度のメンバーの対話によるチームラーニング形式です。

流れはこんな感じ。

初回は、共通善にもとづく問いによって短時間でメンバーのくすぶりを引き出し、それらをまずテーブルの上にどんどんのっけていきます。

2回目はそのくすぶりたちの間に共通する構造や関係性を見出していきます。その本質をなんとか発見していくのです。

いわゆる「イシュー」化するということ。安宅和人さんの『イシューからはじめよ』で、イシュー=いま、本当に解くべき問題と定義されている、あれです。

3回目はくすぶりを突破する方向性を定め、メンバー各自のイシューにまで具体化していきます。

それを、参加メンバー間で支援し合うしくみまでつくって終了。

お察しのとおり、共感デザインと価値デザインを掛け合わせた高度なファシリテーションが必須になってきますが、まぁ、大好きで得意な志事ですからねー

僕の課題は、同様のことがやれる方々をどのようにして養成していくか。このテーマはずっと取り組みたかったことでもあるし、構想もあります。

あと2年半で還暦を迎えるので、そんな使命にも挑戦するつもりです。

シェアお願いします!
TOP