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「対話型戦略開発」という新しいカテゴリー(2)

(その1)https://tongari-team.com/gemba/1651/

プロラボの二人が実践で経験を積んできた「シナリオプラニング」は、業界はこうなっていくだろうというフォアキャスティングの予測ではなく、

起こり得る複数の未来を描き、バックキャスティングで戦略的洞察を深め、未来への対応を意思決定していくための方法論です。

https://www.greenfield-japan.com/scenario_planning/about.html
参考)株式会社グリーンフィールドコンサルティングのHP

この方法論に、僕が極めて魅力を感じたポイントは・・・

1.社会、技術、経済、環境、政治(いわゆるSTEEP)などの「マクロな外部環境」の収集と分析・洞察を軸にしていること

2.情報収集は、一般に公開されているネット情報等で十分であり、むしろ自分たちでそれを集め、自分たちで独自に定めた2軸によってできる世界観に意味があること

3.一連のプロセスを効果的に進めていくのに、メンバーそれぞれの視点を掛け合わせ、複層的なものの見方を獲得していく「対話」との相性が極めてよいこと

シナリオプラニングを実施する目的を定め、それに対して1.の観点から集めてきた膨大な情報を俯瞰しつつ、

テーマ(目的)について、ほぼ確実に起きる可能性が高く、かつ影響度の大きいものをもとに「ベースシナリオ」をつくる一方で、

なんと言っても、面白いなと思うのは、起きるかどうか不確実性は高いものの、起きたときの影響度が大きい領域を、本質的に把握するための切り口を2軸で定めるところ。

例えば、未来の働き方について考えるとき、

「個人主義になるのか?←→集団主義になるのか?」

「仕事は細分化されるのか?←→統合されるのか」という2軸を定め、

その掛け合わせでできる4象限を「複数シナリオ」としてそれぞれに描いていくのです。

さて、このブログ(その1)で書いたように、僕が探求してきた自社の内部文脈を中心に組み上げる「コアコンピタンス」&「戦略ストーリー」との対比で見てみると、

こちら側にはなかった外部文脈の要素がダイナミックに揃っていることがわかるでしょう。

そして、強力な共通項もひとつ。そう、どちらも「対話」を軸にしていること!

もっとも、「シナリオプラニング」に対話を活用する度合いは、使う人によってまちまちらしいのですが、プロラボの二人は、徹底的に対話モードで進めているということなんですが。

となれば、外部文脈からの「シナリオプラニング」と内部文脈からの「コアコンピタンス」を、対話によって導き出し、

さらに、その二つを付き合わせながら、未来の「戦略ストーリー」を、さらなる対話によって紡ぎ出せたら、最強だと思いませんか!!

いま、まさに、プロラボにて、そこに取り組んでいる最中なのです。

〜(その3)に続く〜

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