人材育成サービスを手掛けるラーニングエージェンシー社が行った
2019年12月~20年3月、管理職1070人対象の「管理職の意識調査」では、
その悩みの第1位が、ダントツで
「部下の育成」(50.5%)だったとのこと。
しかも、その5年前と比べて10ポイントも増加しているのですね。
2位は「チーム・部門の運営」(24.9%)
3位は「時間の不足」(21.7%)
が続きます。
どれも深刻な悩みだと思いますが、僕自身が支援している現場感覚からすると、
管理職やリーダー自身のエネルギー自体が落ちているように感じるのですが、
それに類することは悩みのトップ10には見当たりません。
上記のような悩みが積み重なった結果として、自分自身のエネルギーややる気が減退しているとも言えるのかもしれません。
悩みの上位にある項目は、現状分析をしっかり行い、手を打っていくことが必要ですが、
僕は、その前に、まず管理職やリーダーが、元気や自信を取り戻すことから始めた方が、
問題解決により効果的に、立ち向かえるのではないかと考えます。
そのために有効な方法として
「なぜあなたはこの仕事をしているのか?」
「この仕事を通して誰の何の役に立ちたい
のか?」
というような問いを考えてみませんか。
一見、遠回りに見えるかもしれません。が、あなたを取り巻く環境はどうですか?
・コロナ禍の影響もあって先行きが不透明
・リモートワーク環境でコミュニケーションが難しい
・組織の成果目標は依然高い水準を求められている
・人手や時間が不足がちで常に何かに追われている
等々、そう簡単に打開できる要素はないはず。
だからこそ、上記のような問いに対してあなたの心の内側から湧き上がってくるこうありたいという欲求を見つめることから始めませんか?
そこにもとづく行動は、なんとなくやれる気がするという「自己効力感」を生み出し
普通なら無理と思えるような壁も軽く乗り越えてしまえる可能性が、認知科学などの実証研究によっても明らかにされています。