前回は、組織・人財開発を支援中の大手企業の話をしました。今日は、その続編です。
まず、管理職が自らの想いをカタチにするための絵を描きましょうと。しかしながら、いきなり、想いと言われても・・・
ということが多いので、仕事に限らず、人生を振り返って、自分らしい在り方や想いを明らかにしていくことに時間をかけてますというのが前回でした。
そして、なんとか言葉にすることができたら、次に私らしさと目の前の仕事に橋をかける作業をします。
そもそも、目の前の仕事と私らしさが100%つながるって、普通はあり得ないですよね(笑)?
大丈夫です。
私らしさが発揮できている仕事を、部分でもいいから探します。
例えば、メーカーの生産管理を担当しているAさんとBさんがいます。Aさんは、好奇心や挑戦を大事にしているので、
最新の技術を使った設備を導入して、工場現場の生産性の向上に寄与する仕事。
一方の、Bさんは、共感やつながりを大事にしているので、既存の設備が、現場にとって使い勝手の悪いところを聴きまくって
その改善により生産性を高めるのが自分らしい仕事ということでした。
私らしさと目の前の仕事に橋をかける感覚が伝わりますか?
このように仕事の一部でもいいので、私らしさとつながることができたら、そこから橋の幅を広げたり、橋の本数を増やしたりすればいいのです。
橋を広げる切り口をお伝えしますね。
1.その仕事をより充実させるのに、私が心の底から情熱を傾けたいのは何ですか?(WILL) 他の誰にもまねのできない私だけの強みは何ですか?(CAN) 乗り越えなければならない課題は何ですか?(MUST)
2.時間軸を現在から未来へ飛ばして、たとえば5年後に私らしさを生かし貢献したいお客様は誰ですか?どんな悩みや願いがどのように解決されますか?
というようなことを、外部環境の変化を洞察しながら設定します。
3.対象範囲を個から組織へ向けて、管理職であれば、まず私から始めて、私がマネジメントしている組織へ
つまり、私から私たちへ視点を広げより大きなプロセスを描きます。
大切なのは、現在から未来軸に移ろうと、個から組織に広げようと、原点に自分らしい在り方や想いを置き続けることです。
形式から魂が抜け落ちる瞬間にそのカタチは意味を失うので。