僕のコンサルティング仕事は、いまほぼ100%オンラインです。
かつてリアルだけでやっていたことは、ほぼオンラインでやれる知見と経験を蓄積しましたと自信を持って言えます。
もちろん、それがゆえに、リアルでしか得られない価値も理解し、大事にしています。
が、今日はその話ではなく、オンライン会議のお話。
クライアント企業先で、僕がファシリテートさせていただく場合、対話する場だとわかっているので、ほぼビデオはONで参加いただけます。
しかし、たまに社内会議の中に入っていく機会があるのですが、話し手だけがビデオONで、あとはほとんどがOFFにしているような状況に少なからず出くわします。
その光景に最初びっくりしました。
そういうときはお節介ながらビデオOFFがもたらす生産性への弊害などを定性的に語って、ONにしていただくこともよくやってきたのですが、さすがに最近はめんどくさくも思ってました。
そういうときに、パッとONとOFFによる違いを定量的に見せて納得してもらえるようなデータがあったらいいなぁと思ってました。
そしたら、ついに、僕の友人の初谷さんが代表を務める一般社団法人オンラインコミュニケーションが、それを出してくれました。
この実証調査の結果をご覧ください。実は僕も絡ませていただいてます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000088367.html
ズバリ、ビデオOFF会議は合意まで時間がかかり、意思決定の質も低下することが明らかに!!
たぶん、多くの人がビデオOFF会議にする生産性への悪影響は、肌で感じていたはずです。
ただし、ビデオOFFで参加した方がまちがいなく楽ですよね。ゆるーく参加できる感じ。
なので、それぞれのなんとなくの楽な習慣が積み重なって、ビデオOFF文化(笑)が形成されてきたのだろうというのが、僕の見方です。
でも、生産性を低下させることが実証されたんだから、これからは、もうやめましょーね。
いやいや、でもこんな反論もあるかもしれません。この実証調査を監修した宍戸拓人さん(武蔵野大学 経営学部 経営学科 准教授)のコメントは衝撃的です!!
「もしビデオをOFFにしても会議の運営や進行に支障が生じていないならば、その会社で行われている会議は、創造性の発揮を目的としたものではなく、
全員参加が必須だから参加しているだけの形骸化した”会議”となっている可能性があります」
こわこわっ!