先日、『ビデオOFF会議が組織にもたらす危険性~即生産性が上がるオンラインコミュニケーション~』という実験結果を発表し、
それについてパネルディスカッションする場に、パネリストとして登壇しました。
https://kanki-pub.co.jp/edu/report/?p=3830
数ヶ月前に、メルマガでもシェアさせていただいたとおり、ビデオOFF会議は合意まで時間がかかり、意思決定の質も低下することが明らかになったというもの。
コロナ前は、基本的に会場に足を運び、リアルの登壇が当たり前でしたので、1、2時間のセミナーでも往復の移動を含めると一日がかりでした。
いまは、我が家の娘(保護犬の慈々と渥)たちを隣に見ながらリビングから参加できるので、ほんとに楽だし、
時間を効率的に使え、かつ話の中身にも集中もできます。
さて、で、何を主に話したかと言えば、「オンライン会議はビデオONにすればいいというわけではありませんよ〜」っていう投げかけでした。
わけがわかりませんよね(笑)?
こんなカラクリです。かつて、答えがある程度明確にあった時代には、その答えをメンバーに効率的に情報伝達したり、情報共有することに意味があった。
が、いま、VUCAの時代。答えがなかなか見えない時代には、情報伝達や共有は、会議よりも、できるかぎりビジネスチャットなどで代替し、
創造的なことを議論できる場を増やすことが求められます。
そして、創造性を高めるには、ノンバーバルな情報も大事。だから、ビデオONが不可欠です。
逆に、情報伝達・共有のためだけにだったらビデオOFFの方が効果的かもしれません。ある調査によると、日頃オンライン会議をビデオOFFにしている日本の組織は6割だとか。
まぁ、それほど創造性が職場で求められていないという風にも読めます。これって、かなりまずいですよね。
オンライン会議がビジネスの標準的なスタイルになっている現状からすると、その創造性を高めていかなければ日本企業の復活はありえませんね。
では、どんな工夫がありえるのか?僕の支援している企業現場の事例を次回はお伝えしようと思います。