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小菅村の介護福祉団体でもキックオフ

ここまでご紹介してきた村の主要観光事業を担う株式会社 源の動きと並行して、今度はまったく分野の異なる介護・福祉の分野を支援することになりました。

「小菅村社会福祉協議会」です。

 

社会福祉協議会とは、

地域社会において民間の自主的な福祉活動の中核となり、さまざまな福祉上の問題を解決することを求められる公共性・公益性の高い民間非営利団体

を言います。基本的には市町村単位に設置されており、全国で2千弱の社会福祉協議会(以下「社協」と略します)が存在しています。

 

社会福祉の領域は幅広く、高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉、低所得者支援等々が含まれます。また、社会福祉施設は全国で9万を超えるそうです(2012年10月現在)。

 

こすげ社協(小菅村社会福祉協議会)は、老人デイサービス施設「きぼうの館」の事業運営を軸に、村全体の福祉にかかわる地域包括支援等の役割を担っています。正職員が4名+非常勤職員が5名。デイサービスは非常勤職員が中心です。

 

組織の規模が比較的小さく、私自身が介護・福祉領域へのかかわりが初めてということもあるため、まずは全職員について個人面談を実施し、どんな想いや悩みを持ちながら仕事をしているのかをお聴きするところから始めました。

さすがに、社会的使命感の高い仕事なので、一人ひとりからの想いがさまざまに出てきました。

 

これだけ強い想いがそれぞれにあるのだから、グループワークの形式にして、みなさんの想いをもっと実現していくための話し合いができるのではないかと思いました。

しかも、この4月からデイ(サービス)の体制が一部変わって、ちょっとバタついているので改善が必要という声もありましたので、いい機会になるだろうと。

 

こうして「職員みんなが主役の楽しく元気な職場」を目指すプロジェクトを立ち上げることになり、正職員にはお世話係(世話人チーム)になっていただいて、全員によるキックオフの準備を進めました。

プロジェクトの趣旨を伝えるのにも、介護福祉施設らしいかなと考え、世話人チームとともに「紙芝居」もつくりました。

 

さて、当日。デイの送り届けも終わった17時からみなさんに集まっていただき、2時間かけてキックオフイベントを行いました。

構成は、紙芝居によるプロジェクトの趣旨紹介+デイの体制変更による混乱の改善ワークショップでした。

<紙芝居を熱演中。世話人チームの弘美さん、理香子さん、小山さん(左から)>

 

ところが、結果としては、こちらが期待したような盛り上がりにはなりませんでした。

読み違えたのは、一緒に話し合うような場にみなさんが慣れてないし、そこにかなり抵抗感があるということでした。

まあ、この手の活動は、意図したとおりにならないのは普通のことなので、早速、進め方の見直しを世話人チームと検討することにしました。

 

そのあとの打ち合わせで、大きく軌道修正をしてみようという方向性が出てきて、今度は行けそうな感じかも!

そのお話はまた改めて・・・

 

参考文献:

『改訂 概説 社会福祉協議会』(全国社会福祉協議会)

『民生委員・児童委員活動の基礎知識』(全国社会福祉協議会)

『よくわかる社会福祉施設 第4版』(全国社会福祉協議会)

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