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共感デザインと価値デザインの谷間に

創造的なチームや組織になるためには・・・共感デザインと価値デザインの両立が必要です。

これは、僕も入ってる幸せ視点の経営学を考えるコミュニティhintを主宰する斉藤徹さんのベストセラー『だから僕たちは、組織を変えていける』でも強調されています。

共感デザイン=「個々のメンバーが自然体で他者に共感する感覚をとりもどし、チーム内の関係性を高める」

価値デザイン=「信頼関係のあるメンバーが集まって率直な意見を出しあいそれを集約し、価値を創造する」

ただ、両者の間にはなかなか越えられない「死の谷」が存在します。

メンバーが安全に話せる関係性ができたことに満足して立ち止まると、イノベーションとは無縁の仲良しグループになりがち。

一方、それぞれが価値づくりにばかり集中してしまうとお互いを尊重し合うことのないギスギスした集団になりがち。

先日、友人の組織開発コンサルタントが長年支援している大手企業2社の組織開発事例を発表するウェビナーに出ました。

チェンジエージェントとしての人事の方の継続的な働きかけが功を奏して、全社レベルで進展していることを知り、感動的でした。

と同時に、各職場で共感デザインが進んでいるのに対して、価値デザインの要素がいまひとつ見えなかったので、それを友人に聞いてみたところ

「そうなんですよねー、価値創造プロセスに踏み込めないんですよね」

ここにも死の谷が・・・

僕自身もこの問題意識はずーっと持ってきているところで自分なりの解決の方向性が【らしんばん】の活用です。

自分の想いに気づき、メンバーの想いにも目を向けられる関係性がある程度できてきたら、この組織は何のために存在するのだろう?をともに考え

パーパスとして定めたあと、それを実現する基本方針を戦略化して、一歩踏み出すアクションまで実践してみるという一連のプロセスですね。

基本的には、価値デザインの領域ではあると思いますが、このプロセスを仲間と一緒に考え動いていくことで、共感デザインにもなると考えています。

その意味では、共感デザイン→価値デザインというよりも、両者に同時に手をつけていく方が効果的ではないかと。

いろいろご意見あろうかと思います。みなさんは、いかがでしょう?

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