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人財開発×組織開発にどう取組む?

若手社員のキャリアデザイン研修を4年続けて支援させていただいているクライアント企業で、毎回参加者から指摘されることがあります。

「これまで考えたことのなかった私らしさや、キャリアへの反映のさせかたがわかりとてもよかった!

でも、職場に戻ると、マネジャーの方々が理解してくれるとは思えません。マネジャー層にぜひ同じ研修を実施してください!!」

ご提供しているプログラムは、理想的なキャリアを描きましょう的なものとは一線を画しており、いま目の前にある仕事そのものに、私らしさを少しずつ織り込んでいくことを主題にしたもの。

それでも、やはり、現場マネジメントの岩盤は厚いのかぁ・・・

若手社員の言うとおり、マネジャー層にも受講いただけたら理想ですが、まる一日かけて参加いただくのは、時間的にも、予算的にも厳しい現実がありますよね。

そんな中、別のお客様からいただいたご相談から、あるひらめきがありました。上記のようなジレンマに対するソリューションのひとつとして。

まず、部下も上司も、キャリアデザインの簡易版ワークを事前学習で体験する。ナビゲートは、解説動画を配信して行います。60〜90分あればワークまで完了できます。

次に、上司層には、フィードバック研修を受けていただきます。これは、キャリアにかぎらず日常業務でも活用いただける実践型講座で3時間あればやれます。

その上で、上司は部下のやったキャリアデザインのワークについて、現場でフィードバックに挑戦します。

上司も同じワークをやっていますから、キャリアを描くことの難しさは体感しているはず。

そして、このキャリアに関する上司と部下のフィードバックを起点にして、職場内でフィードバックし合う習慣を広げていくのです。

キャリアだけでなく日常業務も。上司と部下だけでなく、先輩や同僚、ななめの関係でも。

こうして耳の痛いことも含めて職場全体でフィードバックし合える文化の醸成につなげる。

キャリアデザインという人財開発テーマで起きているジレンマを解消し、かつ、フィードバック文化醸成という組織開発テーマにも発展させていけるという

人財開発×組織開発のひとつのいい事例になる気がしています。

追伸:もちろんキャリアデザイン研修は半日から一日かけて受講いただくことが理想ですが、その後の組織としての活かし方まで考慮した場合、このようなアプローチもありえるという例でした。

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