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組織開発の本質、古典に隠されていた3つのヒント

組織開発について、ちょっとした発見がありましたので、今回はそれをシェアさせていただこうと思います。

組織開発とは何かをアカデミックな立場から定義すると・・・

「組織の健全さ、効果性、自己革新力を高めるために、組織を理解し、発展させ、変革していく、計画的で協働的な過程」という中村和彦先生のものが定番です。

これ、まったくそのとおりだと思うのですが、企業現場の方々にとっては、わかったようでわからないという感覚はないでしょうか。

一方、カオナビの人事用語集では「同じ組織で働くメンバー自らの手によって組織をより良くしていく、またはそのための支援を行うこと」となっており、

企業現場での一般的な受け止めとしてはこのあたりでしょうか。

ただ、これだと、ちょっと人と人の関係性にウェートが寄りすぎで組織内の関係性改善に留まり事業成果につながらないのではという問題意識を持っています。

ということで、僕が数年前に定義したのが・・・

「人と人」、「人と仕事」、「人と組織」のつながりを再生すること。

人と人のつながり= 違いを越えて新たな可能性を紡ぐ関係

人と仕事のつながり=やりたいことと求められることが重なる領域

人と組織のつながり=個人の想いが組織のパーパスと共鳴する状態

先日、組織・経営論の古典と言えるチェスター・バーナードの組織は「協働システム」であるという論が、ふと気になり調べました。

そして、その成立条件として3つの要素が挙がっていました。

①コミュニケーション:情報伝達と意思疎通

②貢献意欲:メンバーが自発的に行動する意欲

③共通目的:組織全体が目指す目標

おお、これは「人と人」、「人と仕事」「人と組織」のつながりとピタリ符合するではないか!

バーナードの古典的理論と通底することを発見し、喜びました。

彼は組織の成立条件として3要素を示しましたが、現代的な文脈で解釈し直してみると

組織が成立するだけでなく、一人ひとりが生き生きと働きながら、新たな価値を生み出し続ける組織を目指したいですね。

バーナードの言う「協働」を、現代的な「共創」として捉え直してみる。

そんな組織開発を、みなさんと一緒に探究していけたらと思います。

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