11月に出版予定の『クリエイティブ・ファシリテーション』の執筆は、おかげさまで、ほぼ最終の仕上げ段階に来ています。
切り口は「対話による価値創造のための会議のつくりかた」に絞りました。
もちろん「会議」には、ワークショップ、グループディスカッション、企画会議なども含みます。
本書は、まず手に取ってお読みいただけるとうれしいのですが、これをきっかけに、いろんな組織にお邪魔してこれまでとまったく違う会議をご体験いただきたいと意気込んでます。
そのために、ちょっとしたキャッチコピーを考えてみました。
納品物は、クリエイティブな会議です。
〜圧倒的なチーム体験と価値創造を〜
いかがでしょー?
これまで20年のコンサル仕事の中でいつも迷っていたのが、ご提案のしかたでした。
クライアントのお悩みやニーズをお聴きして「ソリューションはこれとこれですね」と提示するのに違和感があって。
もちろん、経験的にいろいろと思い浮かんでくるものはあります。
ただ、そこに列記した支援メニューが最適かどうかは、やってみないとほんとはわからない。
対話の中から状況とともに創発してくるテーマもたくさんあります。最初のご提案を計画通りに進めることに意味はあるのか???
となると、事前に答えは用意せず、「クライアントとその場で観察し、ともに洞察し、みんなで決断し、一緒に実践する」ことに伴走する。
これが、ご提供できる価値創造の本質だと思うわけです。それで、たとえば、週1回1時間の定例会議を設けてその中に、対話による価値創造のエッセンスをフルにぶちこむ。
会議の中で新しいアイデアが飛び出し、「それ、今週やってみよう」という実践が決まり、次回にはその結果を共有して次の打ち手を考える。
僕がよりお役に立てるのは、何がどうなれば解決なのかもわからない「厄介な問題」です。
なので、答えを急がず、あえて立ち止まって“わからなさ”に留まりながら、創造的な解を探っていくのが基本型。
そんな仕事のしかたを少しずつ広げていきたいと考えています。
実は先行的にそういう投げかけをしてみたら、とてもいい感じでやれそうな状況がいくつか出てきました。僕としても大好物の「厄介な問題」に次々に出遭えることになるし。
ちょっと動いてみてわかったのは、多くの組織が「厄介な問題」を前にフリーズしていることです。
やらなくちゃと思ってはいたが、ずっと後回しになっていた。でも、「クリエイティブな会議」では、その義務感から解き放たれ「それ、いいね!」と好奇心が前面に躍り出る。
今度の本は、そんな会議をつくるためのコツをお伝えするものです。早くお届けしたい!そして、早くお邪魔したい(笑)!!