今日は、僕自身の節目について少し書かせていただきたいと思います。
これは、働き方を変えるというよりは僕自身の”業態転換”のお話ですね。
拙著『クリエイティブファシリテーション』の出版を一つの区切りとして、僕はこれまでの仕事を、ほぼゼロリセットしました。
独立して8年。
ありがたいことに仕事は途切れず、研修やプロジェクトにも恵まれてきましたが、その一方で、自分のかかわり方が少しずつ「手離れのよい仕事」に寄っていく感覚もありました。
僕がやってきたコンサルや研修の仕事は、答えを示すものではまったくありません。どちらも対話型で、主役はいつも当事者です。
ただ、形式が研修になると、どうしても単発・短期間の「点」の関わりになりやすい。
組織開発のコンサル会社に属していた頃は、3〜5年くらいの時間軸で、余白を大事にしながら手間暇かけてかかわることができました。
ひとり起業家となった今、前職時代に比べるとどうしても短期間、低予算になりがち。クライアントの状況やニーズの変化もあるでしょう。
でも、ここ数年の実践を通じて、僕は確信するようになったことがあります。
時間が短いから、本質に迫れないのではない。短期間であっても、かかわり方をうまくデザインすれば価値創造の核心に入ることはできると。
大切なのは、正しい問いを急いでつくることではありません。
一人ひとりが、何がわからないままなのかをそのまま受け容れ、自分の言葉で捉え直せるようになること。
そこから新たな問いが立ち上がり、見える世界が変わり、行動と結果が、後から動き出します。
これはクリエイティブファシリテーションの実践を通じて、何度も確かめてきた実感です。
こんなかかわりを最も必要としているのは、「自分のチームを変えたい」と本気で考えているリーダーたちです。
時間も余裕もない。でも、目の前の事業や意思決定が行き詰まっている。
その現場に、短期間であっても、「考え方が変わった」という手応えを残す。
そして次の一手が、外から与えられた答えではなく、自分たちの言葉として立ち上がる状態をつくる。
それが、これからの僕の仕事です。
還暦の年に、10年ぶりに本を書いたことは、これまでのキャリアを振り返る時間であると同時に、次の10年をどうするかを決める契機にもなりました。
来年は、新しいカテゴリーをつくるために一年かけて種まきをしていきます。
従来の研修でもコンサルでもない、短期間でも価値創造のど真ん中へのかかわり方を、実践の中から発見したいと思います。
『クリエイティブファシリテーション』の出版が、そのスタートラインになりますように。
もう一つの節目も重なりました。2017年12月18日に僕は起業し、おかげさまで8周年を迎えました。
9年目は、これまで積み上げてきたものを一度手放し、次の10年に向けたかかわり方をつくる一年にします。
このメルマガを、その最初の宣言として受け取っていただけたらうれしいです。
