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勘だと思っていたものに、名前があった 〜パターン・ランゲージと「体感判断」〜

とんがり研の仕事は、僕ひとりで完結することもありますが、真骨頂は、専門性や持ち味の異なる仲間たちとバーチャルチームを組み、クライアントに価値を届けるスタイルにあります。

新刊『クリエイティブファシリテーション』の上梓をきっかけに、そうした動きが、ゼロベースでいくつも起ち上がっています。

最初の接点は、驚くほど偶然のご縁であることも少なくありません。

「何か一緒にやりましょう」となったとき、相手の基本的な情報はできる限り集めます。

どんな専門性を持っているのかどこが接点になりそうか?自分と役割が重なりすぎていないか?これまでの実績は?どんな体制で動いているのか?―いわゆる客観的な情報を押さえることは、最低限やります。

でも、最終的な決め手になるのは、そこではありません。

実際に会って話したとき、お互いの想いが自然にひらいていく感じがあるか。「一緒に試行錯誤する姿」が、身体感覚として浮かぶかどうか。僕は長いあいだ、こうした判断を、無意識にやってきました。

ただ「これはいける」「これは違う」と、身体が先に反応する。そんな感覚です。

こうした勘や判断を、実践知として言葉にしていくメソッドがあります。「パターン・ランゲージ」。

上記のような自分の作法が、あとから振り返ってみると、すでに言葉として整理されていたことに気づきました。

クリエイティブシフト社が出版した『プロジェクト・デザイン・パターン』の中に、ある「体感判断」というパターンです。

人づての情報や資料だけに頼るのではなく、現場に立ち、自分の五感で感じたことを大切にして判断する。

そうした感覚を、プロジェクトの意思決定に生かしていく─そんな実践知が的確に言語化されていました。静かに腑に落ちました。

いま、一緒に組み始めているプロジェクトのひとつが、そのクリエイティブシフト社とです。

社長の正井美穂さんとともに、少しずつ、しかし確かな手応えを持って動き始めています。

僕の新刊も、パターン・ランゲージ形式で書かれています。

4年前に知りあったクリエイティブシフト社からの学びをたっぷり使って。

今回の協業でやりたいのは、実践知の組織内定着を超え、パターン・ランゲージを起点に、現場での判断が、いい意味で揺らぎ、試行錯誤が連鎖していく。

そんなダイナミクスを生み出す組織開発に、これから本気で踏み込んでいきたいと思っています。

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