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船戸医師のメッセージ: がんと生き方の関係

友人から紹介されて、医師の船戸崇史さんが書いた『がんが消えていく生き方』を読みました。

そこにこんな言葉があります。

「治すなんておこがましい。医師は患者さんが自分で自分を治すいちサポーターにすぎない」

エドガー・シャインが、コンサルタントとクライアントの関係のあり方のひとつとして「医師ー患者モデル」とかつて定義したのは

問題の原因がクライアントには分からないため、コンサルタントに問題の分析と解決策(処方箋)を提示してもらう関係でした。

この場合、クライアントは診断に対して受動的になってしまうことが多く、どんな処方箋が施されてもそれを拒むことができなくなりがちです。

船戸先生の在り方は、このモデルとはまるで違いますね。

彼はかつてがんの外科医として活躍していましたが、自らもがんに罹患し、それを西洋医学だけではなく

自分自身の免疫力を高めることで克服した経験から至った境地といいます。

自己免疫力を高めるには、自然の摂理や法則に逆らわない暮らし方が大事だと。

で、まず「がんの言い分を聞く」ことから。

それは本来の生き方から外れているよという呼びかけであることが多い。

がんを手術で切り取って、放射線治療など施したからもう大丈夫ではなく、がんはそれまでの生き方や習慣の結果としてなった可能性が高いわけだから

それらを根本的に改めましょうよという考え方なんですね。

で、端的にはがんに克つ5箇条として、睡眠・食事・運動・加温・笑いの習慣を見直したり、取り入れましょうと。

そして、もうひとつとても重要なことを指摘されています。

がんを治すということを至上命題にせず、この世にあなたが生まれてきた意味を考え、自分らしくやりたいことをやっていのちを全うすることこそ目的ですよ。

がんは「生き方の病気」としてそれを伝えに来てくれたと捉える。

これら一連のメッセージが僕の中にすっと肚落ちするのは、一人ひとりの「私らしさ」を最大に尊重し、それが重ね合わさった

自律分散チームこそが最強であるという僕の考え方があるからでしょうか。

多くを学ばせていただき、大きな力を得ました。

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