3/28、59歳の誕生日を迎えました。長い長い時間を生きてきたのだなぁという実感と本当にあっという間だったという感じの両方が併存しています。
いわゆる「生まれ変わり」の還暦まで、あと1年になりました。かつてのようながむしゃらにでなくオトナの追い込みをかけようかと。
さて、そんな中、とても勇気づけられる理論に出会いました。
1900年代前半の研究では、知能は20歳前後でピークを迎え、それ以降は徐々に低下するというのが定説でした。
しかし、その後の研究で、例えば、キャッテルとホーンによれば・・・
知能には、新しい環境に適応していくために、新たな情報を獲得し、素早く処理していく知能=流動性知能とともに、
長年にわたる学びや経験などから獲得していく知能=結晶性知能があります。
前者は、気力、体力、記憶力、瞬発力、集中力、処理スピードなどで、青年期にピークを迎え、その後は低下していきます。
後者は、対人能力、社会適応力、洞察力、内省力、コミュニケーション、セルフコントロールなどで、こちらは加齢によって低下することなく70代まで伸び続けるということです。
僕自身は、この理論に、体感的にすごく納得できるところが大きいですね。
特に記憶力の衰えはほんとに悲しくなるくらいで、何度インプットしても、すぐに忘れてしまい、またインプットするという繰り返しです。
一方、人と組織にかかわる仕事を30歳から約30年間続けてきて、いまが一番、現象から本質を掴まえる直観が冴えていると感じています。
まぁ、あくまで自己認識なんで、周囲にはそう見られてないかもですが(笑)。
読者の中には、僕と同じくらいの年代の方も少なくないでしょう。また、若い方もいずれそのようなステージがほぼ間違いなくやってきます。
大事なことは、この劣化しない自分ならではの結晶性知性を日々の経験と学びを通じて、絶えず磨いていくことだと思います。
ともに、学び多き、よき人生歩んでまいりましょー