随分昔の話ですが・・・1983年10月、YMOは“散開” を宣言しました。細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏の異色音楽ユニットで時代を席巻しましたね。
僕は高校生で、はまりまくって、ライブにもよく行きました。
散開宣言のとき、リーダーの細野さんはこう言ったそうです。
「“散開” って意味を説明すると、これは軍事用語というか、忍者用語で、要するに『ゲリラ的な活動をする』って意味なのね。『散って、そこで花開く』ってこと」
異才が集まって個性をぶつけ合い、今やりたい音楽を、自分たちがやりたいようにやるバンドでした。
そんな偉大な先人を引き合いに出すのはあまりに恐縮なのですが・・・
マインドフルカフェ®︎事業チームも年内で“散開”することになりました。
キャリアデザイン講座としては極めて異色の組織で働く一人ひとりが、心の声に耳を傾け、自分本来の「在り方」を見つけ、それを軸にシゴトやお客様との関係を有機的につなぎ直すプログラム。
それを、在住する藤野の仲間と三人で開発してスタートしたのが2019年でした。音楽家&オーガニックレストラン経営者と、自分史研究家と組織開発コンサルのコラボ。
最初にパイロットさせていただいたのが、ソニー本社の方々でした。
すごく手応えを感じたのですが、当時は個に振りすぎていると感じられたのかなかなか企業の研修プログラムとしての導入にはいたらず、初めて大手企業に採用いただいたのが2021年でした。
そこから少しずつ導入企業が広がり、かつリピート率は100%が続いています。そして、今年はさらにぐっと導入企業が増えた1年でした。
不遜な言い方をお許しいただくなら時代が追いついてきたのでしょうか。
ある意味で、盛りを迎えるところで、なぜ散開するのか?
ひとことにすれば、個々人の、そしてマインドフルカフェ®︎の可能性をひろげるためです。
細野さんの『散って、そこで花開く』にすごく近い感覚ですね。
僕の場合は、この新しいキャリアデザインのメソッドに対話型組織開発のエッセンスを掛け合わせる方向に向かっています。
単体のイベント的なものから、個と組織の重ね合わせを促進する継続的なムーブメントへ
2024年、僕にとってはプレ還暦イヤー、大いにあそばせてもらいました。
今年も大変お世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。