みなさんがキャリアを考える際、多くの方が「Will-Can-Mustフレーム」を使われていることと思います。
しかし、従来のフレームワークだけでは、どこか表面的で薄っぺらい感じがしませんか?
「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」
一見シンプルで分かりやすいこの3つの円ですが、実は大きな落とし穴があります。それは、外的キャリアの視点に偏りすぎるリスクがあるということです。
外的キャリア=スキル、経験、所属した組織や地位等
これらは確かに重要ですが、それだけでは「なぜその仕事をするのか」「何のために働くのか」という本質的な問いに答えることができません。
そこで今回、僕が独自に開発したのが「Will-Can-Mustデュアルシナジーフレーム」です。

このフレームの特徴は、キャリアを外的キャリアと内的キャリアの両方の視点から同時に考慮している点です。
左側の「内的キャリア」では・・・
Will(想い、将来像)として人とのつながりを大切にし、ものづくりを通じてユーザーや社会の課題解決をしたいという想い
Can(才能、持ち味)として細部へのこだわりと全体感のバランス、チームを大切にしながらも洞察力や新しいアイデアを活かす才能
Must(価値観、動機)として品質への徹底したこだわり、お客様のメリットと社会への責任感を表しています。
右側の「外的キャリア」では・・・
Will(やりたい職種、役割)として新製品の企画立案や海外市場開拓、サステナビリティ推進への参画
Can(専門知識、スキル)として材料工学の専門性、プロジェクトマネジメント経験、マーケティング分析
Must(上司や顧客から求められること)として、品質基準の維持、コンプライアンス遵守、納期厳守といった具体的な要素が配置されています。
この二つの視点が重なり合う部分こそが、キャリアのリアルな核心といえます。
従来のフレームワークでは見えなかった内面の価値観や動機、そして才能と持ち味といった深層部分が明確になることで、
単なるスキルマッチングを超えた、人生の意味や目的と仕事を結びつけるキャリア設計が可能になります。
変化の激しい現代において、外的な条件だけでキャリアを決めていては、環境が変わるたびに迷いが生まれがちです。
しかし、内的キャリアという「揺るがない軸」を持つことで、どんな状況でも自分らしいキャリアを歩み続けることができるのです。
キャリアとは、働くことにまつわる生き方そのものです。
Will-Can-Mustデュアルシナジーフレームで、自分の生き方により深い意味と方向性を与える、本当の意味でのキャリアデザインを始めてみませんか?