私が「マインドフル」という言葉に出会ったのは、2010年9月から2011年3月に、中野民夫さんが西荻のほびっと村で行った「やさしいかくめい」という学びの場でした。
その民夫さんに、マインドフル(マインドフルネス)という概念を授けたのが、ヴェトナムの仏教者ティク・ナット・ハンさんです。
正直、そのときは、あまりピンときてはいませんでした。でも、なんとなくこの言葉の持つ響きが好きで、私は所属するスコラ・コンサルトの名刺の裏側に、勝手に(笑)英文で process designer creating “mindful” oraganizations と肩書きを入れていました。
時間が少し経って、2013年末だったと記憶していますが、そのスコラ・コンサルトにて、シンガポールに本拠を置くスコラ・コンサルト・アジア社の立ち上げに、創業メンバーのひとりとしてかかわっていた私が、
現在とんがり研のアドバイザーになっていただいている青木孝一さんに、その名刺をお見せしたことがきっかけで、話が大いに盛り上がり、アジア社の中心コンセプトに据えるということになりました(この会社は残念ながら今は存在しません)。
青木孝一さんから教えてもらったマインドフルの定義は、マインドフルネスについて1970年代から研究を続けているハーバード大学心理学部教授エレン・ランガーさんものでした。
★マインドフルで在ることの特質(key qualities of a mindful state of being)は・・・
1.creation of new categories(新たな意味を見つけ続ける)
2.openness to new information(耳慣れない情報へ目をひらく)
3.awareness of more than one perspective(複数のものの見方に気づく)
※日本語は、私がかなり意訳しています。
そのシンプルかつ本質的な定義に、心を震わせたことをいまもよく覚えています。
ランガーさんは長年にわたり、たくさんの研究からマインドフルネスの効果を科学的に実証してきたことから、「マインドフルネスの母」とも呼ばれます。
その彼女が言っています。
「私や同僚たちの研究では、マインドフルネスは瞑想を必ずしも必要としない。それは『新しい物事に気づく』という、ごく単純なプロセスである」と。
http://www.dhbr.net/articles/-/4254
私と塚本サイコが開発したマインドフルカフェ®︎のPGでは、瞑想的なことは行いません。
それは、たしかに、私の「在り方」について、私の目の前の仕事やお客様について、「新しい物事に気づく」プロセスを提供するものです!