友人のマミさん(依田 真美 相模女子大学 学芸学部 准教授)が、『さがみはら100人カイギ』の運営コアメンバーとともに、mori-coyaに来ました。
<左:諏訪部裕美さん 右:マミさん>
これは、「マチにいる100人がプレゼン」することをコンセプトに東京都港区で始まった活動だそうで、マミさんたちは2018年4月から相模原市でも開催することにしました。
https://100ninkaigi-sagami.com/
相模原で暮らす、働く、ちょっと面白いことをしているヒトたちを、毎回5人ゲストとして招いて実施し、その一回として今年6/16(日)に藤野でもやるとのこと。
そのための、ヒトや会場探しで、こちらに来たのですね。
<右:渋谷洋平さん 中央:渋谷純平さん>
私も、面白い人がいないか推薦してと言われ、キャラ立ちした人たちを何名か挙げました。
まあ、藤野にはこういう人たちはたくさんいますから、人選にはまったく困らないでしょうし、当日もきっと大盛会になること間違いなしです!
で、それはそれとして、その後、ひとりで考えたことがあるんです。
それは、藤野にはキャラ立ちした面白い人もいっぱいいるけど、藤野のオープンでやさしい、かつ、創造的な文化を支えているのは、
その人たちだけではなく、むしろ、地に根ざした暮らしを営み、つながり合っている一人ひとりの住人なんだということ。
2016年9月に、藤野ふるさと芸術村創生30周年記念のイベントのときに、移住アーティストの先駆け的存在である高橋政行さんと佐藤純さんから熱い熱い想いを託されて、書かせていただいたメッセージのことを改めて思い出しました。
カリスマに依存しない自立(自律)した人たちによって「創発」するまち・藤野。
そこに、はかりしれない先進性と愛おしい魅力を、感じるのです。
ふじの・森からの創造展-疎開画家の足跡と未来
日本には芸術村やアートのまちがたくさんあります。
多くの場合、その中心に強いリーダーシップを発揮する人物や組織の存在があるようです。
ところが、藤野では中心点がなかなか見当たらないのが大きな特長です。
つまり、まちの芸術家や住民たちが分け隔てなくゆるやかに結びつきながら、中心的存在に頼らず、
自然発生的にあちこちで芸術を自由に楽しむ文化が成り立っているのです。
時代を越えて守られてきた豊かな里山の自然と、だれをも受け容れるひらかれた風土は、
この固有の文化を形成してきた源泉と言えます。
今回の作品展では、藤野らしい新たな芸術のいぶきを感じさせる若手アーティストも多数参加しており、
幅広い世代にわたる在住作家たちの「いま」が多彩に表現されています。
藤田嗣治をはじめ第2次大戦末期に藤野へ疎開してきた画家たちも、
じつはこんな「未来」を予感していたのかもしれません。
藤野ふるさと芸術村創成30周年。
先輩から後輩へ受け渡される軽やかなバトンワークを存分にお楽しみください!
藤野ふるさと芸術村創成30周年記念事業実行委員会