組織に所属している頃、僕は「思いたったら、何をしでかすかわからない」と思われていたようですし、自分でも「拙速」を信条として動いてきたつもりでした。
が、田中祐一さんのローンチ・トライブに入った瞬間、実は「慎重派」なのかもと気づかされました(笑)。起業家という人種はすごいですね。
田中さんが大事にしているいくつかのマインドセットの中でも、
『すべてはテスト』と『全員で勝つ』
は特に重要なんだそうです。
つまり、あれこれ考えて、なかなか動かない暇があったら、まずやってみて、試行検証した方が前に進めるでしょうということ。
もうひとつが、自分の利益のためだけにやるんじゃなくて、周囲にいる人たちとお互いに貢献し合った方が気持ちがいいし、実は一人ひとりの利益にもよりつながる。
「プロセス・コンサルテーション」(対話の力によって、クライアントと一緒に考え、悩みながら、彼ら自身で解を見つけいく支援)の探究者として、
「売上げを狙って創り出す最強の集客方法」というアメリカン合理的なローンチの世界は遠い世界かなと思っていた僕が、
入門したのは、この2つの考え方が大きかったと思います。
なぜなら、それは、僕がライフワークと定めた「創発」の考え方ととても近いからです。
創発とは「個々の小さな行為の総和が想像を超えたパワーや結果を生む」ことを言います。
気まぐれで、不確かで、込み入っており、あいまいなVUCA時代には、一人の絶対的な解を持つ人間のアクションだけではなんともなりにくい。
だから「すべてはテスト」と任じて、「全員で(お互いの持ち味や想いを重ね合わせ)勝つ」のが、ステキ。
一方で、僕は創発のことをちょっと難しく伝えすぎていたなぁと反省もしてます。
いやいや、わかる人にわかればいいとも、正直、思っていたかも。
『すべてはテスト』&『全員で勝つ』は、ひとり起業家のための「自走チーム」支援にも、大々的に取り入れさせていただこうと思っています。