今年の1月から40、50代会社員を中心にした方々のセカンドキャリアづくりを支援するためのセカキャリスタジオを立ち上げました。
少人数制(定員6名)で6ヶ月間の講座です。hintゼミという幸せ視点の経営学を学んだ人たちの応用コースとしてご提供しているものです。
3ヶ月に1回、新しい期をスタートするので、いま第1期と第2期が並行して進んでいます。
セカキャリを考えるとなると、世の中的には「会社に残るか?新たな道を行くか?」という二択で捉えられがちで、
前者では、役職定年などになって役割が変わっても、価値を出し続けられるようにリスキリングなどしていく。
後者では、転職するためにスキルや経験を棚卸しするとか、起業するために必要となる項目を洗い出して着実に進めるとか、そういう流れが多いようです。
これらをサポートするための支援講座とかツールはむっちゃ巷に溢れてますね。もちろん、それはどれも重要なことだと思います。
ただ、上記のアプローチはどっちを取るにしても、大きく言えば、従来の延長線上にある思考・行動パターンではないかというのが僕の見方なんです。
周囲の環境に合わせて、どうやって(how)うまいこと乗り切っていくか?何度も言いますが、これは重要なアプローチですよ。
でも、あえて立ち止まってみたらどうでしょう?
いろいろ現実的な状況はあれせっかくセカキャリについて白紙から考えられるチャンスなんですから。
「わたしたちが生きることから何を期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちから何を期待しているかが問題なのだ」
アウシュビッツに収容されながら生還したオーストリアの精神科医のヴィクトール・フランクルの有名な問いに、セカキャリ世代だからこそ答えられることもあるでしょう。
僕の運営している講座は全10回シリーズなんですが、前半の5回は、自分自身を知ることにフォーカスして、自分史や自分の強み診断などさまざまな側面から光を当てていきます。
これによって、自己理解が深まっていきます。チームでお互いにかかわり合いながらやっていくので、これまで気づかなかったことも発見されたりします。
それが自分自身を認めることにつながり自己受容感が高まります。
また、自分自身の強みや弱みを理解することで、自己肯定感が高まり、自分自身に対する自信を深めることができます。
これらによって、自己実現への道がひらかれる可能が高まるのです。会社に残るか?新たな道を行くか?は、そこから考えてもいいのでは。
ここまでのプロセスを経て、この先を考えると選択肢がクリエイティブになっていくのを感じます。
例えば、コーチングの資格を取ってコーチを目指すといっても、同業者は何十万人といるわけです。
でも、ものづくりが大好きでずっと製造現場にかかわり続けてきた人がその想いや経験を生かして、製造現場の方々に寄り添うコーチングとなれば、
他にはない付加価値がつき、活躍できるチャンスも広がりますね。
今の会社にそのような提案をして社内創職する可能性もあるでしょうし、副業としてのそんなコーチのニーズを広げていくのもありでしょう。
自分自身を深掘って、キャリアを考えることは幸せへの道であると僕は信じています。