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組織開発の対象とする範囲は?

参考:『入門 組織開発』(中村和彦)

組織開発の目的は「組織の健全さ、効果性を高めること」とされています。

では、その対象とする範囲は?

名前が「組織」なんだから、対象は組織でしょ?あるいは、組織を構成する人まで含めて、人と組織でしょ?

まぁ普通に考えるとそうかもしれません。では、人と組織に対象を定めたときに、前述の目的は果たせるでしょうか?

組織とは、あくまでも、誰かに何かの価値を届けるための器なので、その価値は何か?その価値をどうつくって、どう届けるかなどまで考えないと、やっぱり目的は果たせないと、私は考えます。

なので、組織開発の対象とする範囲は?と聞かれたら、

私は躊躇なく、【らしんばん】の8領域すべてですと答えます。

【らしんばん】

【らしんばん】の解説は、ここをご覧ください。
https://tongari-team.com/theory/157/

一言にすれば、マネジメントに関わるすべての領域ということです。図では①から⑧までの流れを意識することなく、以下のような問題現象は解決できないのではないでしょうか。

組織開発の第一人者である南山大学の中村和彦先生も「組織開発の手法のタイプ分け」として、①戦略的な働きかけ②技術・構造的働きかけ③人材マネジメントによる働きかけ④ヒューマンプロセスへの働きかけに分類しています。

切り口は少し違いますが、①と②は明らかに人・組織に止まるものでなく、マネジメント全域をイメージしたものと思われます。

組織開発には、包括的な見方とアプローチが不可欠なんですね!

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