突然ですが、人間関係の悩みは、尽きないものですよね。
これまで、僕もカウンセリング心理学やノンバイオレントコミュニケーションなどを学び、コミュニケーションに生かしてきたつもりですが、
そう簡単にはいかないなぁという実感もあります。
そんな中、瀬川文子さんから「ゴードン・メソッド」を学ぶ機会を最近、得ました。
これは、米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士によって始められたコミュニケーショントレーニングプログラムです。
ひとことで言えば「勝ち負けのないコミュニケーション」と教わりました。
そう、「私が勝ち、相手が負ける」でも「相手が勝ち、私が負ける」でもない力を使わずに、民主的に話し合う方法ということです。
これまで学んだものも、基本的には同様の考え方ではありましたが、僕なりの感想としては、
専門家でなくても実践である程度使えるように、とてもシンプルな理論と方法が確立されていること
そして、自分が自分らしく在るように勇気を持ち行動する後押しをしてくれる点で、
特に優れているように感じています。
僕自身のコミュニケーション課題は、何か違和感など感じたときには言いにくいことであっても、
思い切って、素直にそれを相手に伝えることが少なくないのですが
それを相手が受け取れずに、関係性が悪化してしまうことがあること。
相手が受け取りやすいように意識したり工夫したりしてるつもりなんですが、うまくいかないことも結構ありました。
そんなことってありませんか?
ゴードン・メソッドで、とても参考になる伝え方を学びました。
すみません、このメソッドの基本的な部分を飛ばして、そこに言及することお許しください。
「対決のわたしメッセージ」というもので、相手の言動が受け入れられず、嫌だ、困った、なんとかならないのかと感じるときに
相手が主語でどうだでなく、私を主語とした自己表現で相手と向き合うというものです。
ふみちゃん(瀬川文子さん)は、”対”面し”決”心して本音を伝えるので、「対決のわたしメッセージ」だと解説していますが、とても腑に落ちる表現です。
この手法の骨子は3部構成にして伝えると効果的だということです。
1.行動・・・私が、相手の行動として見たり、聞いたりした事実
2.影響・・・相手の行動によって私が被る具体的な影響
3.感情・・・そのときの私の率直な気持ち
あなたを主語にしてどうのこうの言うよりも、相手の自尊心や相手との関係を傷つけることが少なく、自分の自尊心も高められる効果があると言います。
何度か試してみたのですが、たしかに相手に受け取ってもらいやすいと感じています。
これまでの僕の行動をふりかえってみると、1は飛ばして、2を話し、3に持ち込むか、あるいは、1〜3を一緒くたにして伝えていたようです。
それに、1→2→3と何をどう伝えようかと一旦立ち止まることで、冷静になり、気持ちが落ち着く効果もあると思います。
相手の言動について言いにくいことを伝えたいときに、試してみるといいかもしれません。