チームや組織の自走化に不可欠な条件って、いくつかあって・・・
階層のある組織では、トップやリーダーが権限委譲の環境をつくっているとか
メンバー相互がお互いの考えを尊重しかかわり合うとか
その相互作用によってこれまでなかった価値を生み出す成功体験とか
あるわけですが、起点としてもっとも重要なのは、メンバー一人ひとりの主体的な想いだと確信しています。
外発的な動機付けで「しなくちゃ」と動いているうちは、決して自走化の流れは起きませんよね。
「しなくちゃ」から「したい」という内発的動機付けこそ原動力になります。
では、その内発的な動機はどこから生まれるのでしょう?
「セルフ・コンコーダント・ゴール」(以下SCGと表記します)と呼ばれる概念があって
ハーバード大学のポジティブ心理学の第一人者タル・ベン・シャハーによれば
「心の奥底にある個人的な信念や強い関心から追求される目標のこと」だそうです。
自分自身のありのままの欲求に一致するものですから、それにもとづくことなら、無理なく、自分から、長く続けることができるはず。
僕の場合、SCGは・・・
“一人ひとりの想いや持ち味が解き放たれ、重ね合わさり、新たな物語りが生まれる仲立ち”です。
これを見つけ出し、言葉にするまでは、すごく試行錯誤のプロセスがありました。
でも、このSCGを見つけてからは、ほぼ100%SCGにフィットする仕事を選んでやれるようになりました。
いわゆる職種として表現するならば「対話型の組織・人財開発コンサルタント」となりますが、あんまりしっくり来る表現ではありませんでした。
僕は組織に属しておらず「雇う、雇われる」関係になく、仕事はプロジェクト単位のチームによって行ってます。
いま一緒に仕事している仲間は、僕のSCGで自然にかかることのできる人たちです。
それぞれの想いや持ち味を生かし合っているので、どのチームも自走しています。
もっと正確に言えば、僕の「思いのままに」動くのではなく、「思いもよらない」動きになることが圧倒的に多いです。
だから「超・自走チーム」!!
いま、僕の一番の関心ごとは、世の人たちが、効果的に自分のSCGを見つけ出すための方法をつくることで、さまざまな先駆者の研究や方法論を学びつつ、探索しています。
実はそれを来年1月から、まずは50代会社員のセカンドキャリアに中核として生かすべくプログラムを開発している最中です。
このお話はまた改めて。