ここらで、原点に返って、ど真ん中の自律分散チーム論をお届けしてみようと思います。
実践支援を通じて、新たな考え方も出てきてますし、以前よりシンプルに捉えるようになりました。
4回にわたって、連載していくイメージですが、今回は(その0)として全体像のお話をさせていただきますね。
自律分散チームについては、世の中でも一定の市民権を得てきているので、まずは「一般論」から見ていき、それとの対比でとんがり研オリジナルの論を語らせていただきます。
まず、おなじみのChatGPTに見解を求めてみました。
すると、自律分散チームづくりについて3つのポイントを揚げてくれました。
「共通の軸を持つ」「多様性を尊重する」「コミュニケーションを促進する」
- 「共通の軸を持つ」とは、まず、チームの目的やビジョン、価値観などを明確にし、チーム内で共有することで、チームメンバーは自律的に判断できるようになると。
- 「多様性を尊重する」は、チームメンバーの個性や特徴を認め、それぞれが自分らしく働ける環境を作ることで、チームメンバーは創造性や能力を発揮できるようになる。
- 「コミュニケーションを促進する」は、チームメンバーの情報共有やフィードバックを活発にすることで、お互いに協力し、問題を解決できるようになると。
なかなかしっかり整理された論だと思います。が、これで終わるわけにはいきません(笑)。
では、ここからは、とんがり研の独自の論を重ねてみたいと思います。
1.「私らしさ」を明らかに究める
2.「矛盾や葛藤」を抱きしめる
3.ときめく「物語り」に仕立てる
上記の一般論と比べると、実践論的にはもうちょっと突っ込まないと動かないなという感覚があるんです。
チームで共通の軸を持ち、共有するのは理想ですが、いきなり現状を突破できる軸を持ち、かつメンバーがジブンゴト化して捉えるというのは、現実的には至難の技と言えるでしょう。
だから、僕は少し遠回りでも、チーム全体のことは一旦置いてでも、自分の想いや持ち味を生かして、チームで何をしたいから掘り起こし始めます。
一人ひとりが、自分の個性を解き放ち始めると、そうです、方向性がなかなかまとまらず矛盾や葛藤さえ露出してきます。
が、これは既存の常識を疑い、創造的な解を導く源になるのです。
そして、最後は、矛盾・葛藤の中からなんとか見えてきた手がかりをもとにチームで共有できる物語りに仕立てます。なるべくわかりやすい言葉を使いながら。
次回以降は3回にわたり、この「私らしさ」→「矛盾・葛藤」→「物語り」について一つひとつ取り上げて、具体的な事例も含めて、解説を加えていこうと思います。
ご期待ください!