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《創発デザイン》

PDCAをしっかり回しているはずなのに、以前ほど成果が出にくくなったということはありませんか?

その大きな要因は、ビジネス現場で「適応を要する課題」のウェートが増大していることにあります。

「適応を要する課題」とは、これまでの思考・行動パターンでは解決できないほど複雑な問題であり、自分自身の価値観・信条・前提にも踏み込み、問題の本質・文脈・構造を探らないと解決不能なのです。

では、どうやってアプローチすればいいのでしょう?

ひとことで言えば、四季のリズムで!そう春夏秋冬の4拍子で流れに乗りましょう。

僕はこれまで長きにわたり、特定の理論に依拠することなく、現場での感覚を大切に支援をしてきました。

失敗もたくさんしましたが、クライアント企業とともに多くの成功も積み重ねてきました。

で、その成功には共通のパターンがあることに気づいたんです。それが春夏秋冬。起承転結とも言えますが、チームによる対話的アプローチのパターンを「創発デザイン」と名付けました。

『創発デザイン』

まず「春」は、一年で最も昼が短かく、夜が最も長くなる冬至からはじまります。冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってきます。

つまり、従来の延長線上にはない飛躍をするための<支度>のときなのです。過去に得た知識や体験を手放し、これまで知らなかった新たな視点や知識を仕込みます。

「夏」は、春分のあと、陽射しが日に日に強くなり、エネルギーが充満されていきます。

新しい情報を鵜呑みにせず、自分自身の中に一旦くぐらせ、そこから出てくるありのままのアイデアや考えを、自由自在に、チーム内で<発散>させましょう。ここでの遠慮は無用です。

「秋」は、夏至を過ぎ、日照時間は短くなってきますが、実りのときに向けての静かで豊かな時間です。

さまざまな発散により生じるモヤモヤや混沌も大事にしながら、そこに流れる新たな方向性や文脈をなんとか探っていきます。

ロジックだけでは整理できない乱雑にも見える情報群の中に、何か共通項がないか、互いの関係性が見つからないか等の見立てにトライ!ここはそうやって手がかりを見つけていく<創発>のフェーズです。

最後に「冬」。秋分を越えると、作物の収穫が最も盛んになり、それを祝って土地の神様に感謝するお祭りが催されます。

創発した手がかりをもとにチームとして理解・納得・共感のできる仮説をつくり上げる<収束>へ。チームメンバー全員の合意形成のプロセスを大事にしながら進めます。

そこから先は、仮説の試行検証のためにお得意のPDCAを回していくというわけです。

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