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管理職が自らの想いをカタチにするには(1)

売上げ約1兆円企業のある部門の組織・人財開発支援をしています。

責任者の方がおっしゃる大きな課題のひとつが若手や中堅社員が、VUCA 時代に高い目標を掲げて、それをクリアしていくための上司サポートです。

でも、上司自身が実現したい未来像を示せないのに、部下が自信持って、思い切って動けるはずがないと気づかれたので、

今年度は、管理職が自らの想いをカタチにするところからプロジェクトをスタートすることになりました。

と言っても、組織や上司に求められるあるべき目標を確実に遂行してきた方々にとって、いきなり、想いと言われても・・・

で、僕が最近多用しているのが、仕事の側面だけに限らずこれまでの人生において印象に残るシーンを、いくつかの問いによって掘り起こしていただくことです。

たとえば「これまで出会った人で一番感謝しているのは誰ですか何に対してですか?」

それを想い出すことによってどんな感情になるのかも含めて。

感情というのは、人間の基本的なニーズが満たされた or 満たされなかったことへの反応として出てくるものと言われます。

Non Violent Communication(NVC)の理論です。

せっかく挨拶したのに、相手に無視されたので、無性に腹が立ったとします。

そこには「人とつながる」ことを大事にしたいというニーズがありそうみたいな。

というようなプロセスを通して一人ひとりの管理職がどんな基本的ニーズを大事にしているのかをじっくり探っていきます。

結構、遠回りだと思うでしょ?

まぁ、そうなんですが、そのくらいしないと組織の制約やしがらみの中で忘れかけていた自分らしい在り方とか想いは出てきにくいのですね。

そうやってなんとか自分らしさを言葉にしていきます。

キーワードにしていくと・・・仲間、選択、気づき、ユーモア、秩序、健康 などなど

そこから、やっと自分の仕事とつないでいくのです。でも、まだ、実現したい未来像までは飛ばしませんよ。

まずは、いまここ、つまり目の前の仕事と私らしさに橋をかけていきます。ちょっと長くなってしまったので続きは、次回お話しますね。

手早くある方法で未来を描いたとしても、そこに魂が込もるとは思えません。

ここは丁寧なプロセスが大事だと確信しています。

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