与贈工房に加入して以来、怒涛のような日々を送っています。楽しく、刺激的です!そんで、ブログ更新にも随分時間かかってしまいました。
ミッションが「社会で無いことにされているすべてのいのちを取り戻す」で、みんなが真剣にそこに真剣に取り組んでいます。
そして、ビジョンが「すべてのいのちが大切にされる社会」です。
このような社会派&フルリモートワーク集団にかかわっていると、その中における自分自身の特性や立ち位置を再認識することにもなります。
私は、やはり「バランス」を取ることに特性のある人間で、そのことで貢献していきたいなーと。大事なのは以下の3つのバランスあたりでしょうか。
1.ビジネス と 社会
自分がかかわる仕事すべてにおいて、社会的価値と経済的価値の統合を目指したいと思っています。企業ビジネス30年の経験を生かして、それを実践で証明したい。
ビジネスって要はお金儲けでしょっていう認識を変えたいです。
ビジネスの本来的な意味合いを語るときに、私はよく平川克美さんの論を引用します。これに尽きる感じ。
「ビジネスのもっとも基本的なところにあるのは、よい商品やサービスを作ること、それを必要としている顧客がいること、
そして、その商品やサービスを媒介として、ビジネスの主体が持っている技術や誠意といったものと顧客の満足や信用といったものを交換することに尽きる」
「どうやって、儲けるの?という問いの前に、何を与えたいのか?という問いが先行してはじめて、起業の物語はスタートします。
というのは、与えることなくしてその反対給付であるお金を手にすることはできないというのが、ビジネスの順序だからです。そうでないビジネスは、本当は詐欺とかぼったくりとかいうべきものです」
2.リアルとオンライン
与贈工房は、ZOOMによるオンライン対話100%で、各種プロジェクトを進めていくことに特化しています。
これまでリアル100%で組織開発の仕事をしてきた私にとっては、これまでやってきたことのかなりの部分は、オンラインでもできるのではないかと思えるほど、
テクノロジーの進化によるオンライン対話の効力は凄まじいものがあると感じています。
が、とは言っても、私は自分の仕事を100%オンラインによるリモートワークにしたいかと言えば、それはないなあ。
むしろ、これまでリアルだからこそ使えるリソースを安易に無駄にしてきたのではないかと感じています。
リアルのありがたみが、オンラインの価値を知ったからこそ、認識できたというか。生身の人間と人間の「いまここ」にしかない時間・空間を慈しみたいです。
3.ミクロとマクロ
「ミクロにマクロが顕現する」というものの見方が、私にはとてもしっくりきます。
私が、創発する組織開発を志す中で、特に「チーム」にこだわっているのもそこに理由があります。
例えば、数万人の組織の中で、創発するチームがひとつ生成されたからってなんになるんだ?という疑問に対して
ひとつのチーム(ミクロ)の中に、組織全体(マクロ)の特性が凝縮されているわけだから、ミクロでできたことを起点に周囲で広げることは可能だという考え方をしたいです。
逆に、思想的・概念的な、いわばマクロ論を中心に語って歩く人もいますね。これまで、私はそういうものを空論として見ていたきらいがややありますが、
それをすることは創発論を否定することにもなりますね。やはり、ミクロとマクロは「行ったり来たり」の関係!
「創発とは、生命システムに代表されるような、階層構造を持つ複雑なシステムに見られる現象である。その概念は、自律的に振る舞う要素(部分)間および環境との間の局所的な相互作用が大域的な秩序(全体)を発現し、
他方、そのように発現した秩序(全体)が要素(部分)の振る舞いを拘束するという双方向の動的過程により、新しい機能、形質、行動が獲得されることとされている」『創発デザインの概念』(松岡由幸編著)より
というわけで、絶妙のバランスで生きていきたいと願っています!!