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自走するチームをつくる「7つの問い」(その1)

先日、「自走するチームのつくりかた」というテーマで、ある研修会社と一緒にウェビナーをやりました。

そんなに告知もしてないのに多くの方々が参加されました。やはり、時代・環境的に「統制するチーム」では限界があるとお感じのようです。

藁をもすがる思いで参加しましたという方も。

今回は、話題の自走するチームをつくるのに役に立つ「7つの問い」をご提示しますね。

これはチームリーダーたちに向けた問いとなってます。

なお、自走するチームとは・・・メンバーが自ら考え、周囲と協働して新しい価値を創るチームのことです。

では、ひとつずついきましょー

1.あなたのチームは何のために存在するのかの自論を語っていますか?

→ビジネスの環境が一変している中、そもそもの前提を問い直します。

例えば、あるメーカーのサービス部門の場合、これまでは、機械が壊れたときにすぐに修理することが価値でした。

しかし、顧客のニーズが、機械を止めない方に移行していたら機械が壊れないように予防的に保全することが求められます。

あらゆる業界において「自分たちって何者だっけ?」という問い直しが必要になっているようです。

が、現実は、目の前の業務に追われて無頓着なケースが多いですね。これ、はっきり言って致命的なことだと思いますが。

2.あなたのチームでは、業績達成よりも目的の実現を優先していますか?

→これは「踏み絵」的問いですね。

問い1がクリアできたとしても、やはり短期的な要請との葛藤に直面するケースは多いはず。

先日、ある営業のマネジャーが言ってました。

「期初は目的を明確に共有してスタートするのですが、期末が近づくにつれ、目的は後回しになってひたすら数字を追いかけるように指示せざるをえないのです」と。

これ、目的の実現と業績の達成が二律背反的になってるので、どっちか、多くの場合、数字を選ばざるを得ないわけです。

でも、この構図を脱しないかぎり毎期、毎期その繰り返しです。

もちろん、簡単ではありませんが目的の実現が業績の達成につながる新たな売り方はないのかに踏む込むかどうか?が問われます。

3.身近な仕事の状況と時代環境の大きな潮流をつきあわせて物事の変化を理解していますか?

→次は、上記のような限界を突破するのに何から始めるか。精神論でなんとかするんだーと言っても何の意味もありません。

実は目の前の現場に、顧客や市場の変化の潮流は出てたりします。

地域の一番店を目指すスーパーにある大手菓子メーカーが、特売用に条件をつけて、大量の製品を売りさばいたために

地域の購買者に愛されている地元産商品の棚が奪われてしまい、店長たちが不満を爆発させたというお話を聞きました。

その菓子メーカーにとって、地域志向という流れは見えていたのか?

4.チームの目的を実現するため明確な判断基準を持ち、あらゆる可能性を組み合わせていますか?

→目的や存在意義といったものは大抵は抽象的な概念です。なので、そのままアクションにはつなげにくいものでしょう。

そこには「戦略」が必要になります。自分たちの持っている資源を最大限に活用して、目的の達成を極大化するために何をすべきか?

手前味噌で恐縮ですが、とんがりチーム研究所では一人ひとりの想いや持ち味を大事にしない組織からの仕事はどんなに条件がよくても、絶対にお受けしません。

結局、お役に立てないのがわかり切ってますから。

その代わり、そこで合意できたら自分にないスキルやノウハウが必要なら、それができるところと連携を組むなどあらゆる手段を組み合わせ、可能性を検索します。

今回は、「7つの問い」のうち問い4までご紹介しました。

次回は問い5〜7をご紹介するとともに、この7つの問いが全体としてどんな意味を持つのかをご説明します。

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