いまiU 情報経営イノベーション専門職大学の客員教員をやっており、この大学を母体に、教員や学生が1100人集まって面白い未来をつくろうというB Labという創発コミュニティにも入ってます。
さまざまな専門性を持った人たちがこんなに集まってすごいポテンシャルがあるのに、実はあまり創発的な場にはなっていませんでした。
そこで、ちょっと仕掛けさせていただくことにした事例をご紹介します。
今年6月末に「人的資本経営」が専門で、あちこちひっぱりだこの松井勇策さんの記事をX(旧ツイッター)で発見したら
たまたまiUの客員教員でもあったのですぐに連絡を取り、とても興味のあるテーマなので教員仲間として一緒に何かやらせていただけませんかと声がけしました。
そこから話がどんどん進んで、人的資本経営×起業をテーマにして「人的資本起業ラボ」を立ち上げようという流れに。
これは、起業にかかわる人の在り方やそこからの人のつながりを資本と捉えこれまでの起業の在り方、やり方をバージョンアップしていくという考え方です。
そんな旗印を掲げ「この指とまれ!」とB Labで仲間を募ったところ戦略、事業開発、採用、メディアデザインという多様な専門性を持つ人たちが集まり
人的資本経営の松井さんと組織開発の僕を入れて6名のチームができました。
まず手始めにやろうとなったのが、人的資本起業を啓蒙普及する活動です。
専門性が違うので、アイデアや意見も異なり、検討会は毎回のように侃侃諤諤!
例えば、人と組織を軸にする松井さんや僕にとっては「人的資本」は馴染みのある概念なんですが
「人的資本と言っても、iUの学生や起業家には何のことだかわからない」
「この専門用語を使わずに、かつ本質に迫るアプローチをとりたい」
などの議論を繰り返しました。
結果として、
「最高にクリエイティブな職場に、求められるよき人財とはどんな人?」
「彼らは何を求めている?」
「仲間にするには何を伝えるべき?」
といったことを参加者に自由に発想していただくワークショップを実施することになりました。
タイトルは・・・
『人財が勝手に集まる会社のつくりかた』
記念すべき第一回目は、昨日12/7の夜にiUの墨田キャンパスにて開催。
興味を持ってくださった志あふれる学生や起業家たちに参加いただき、
「人的資本」という言葉を使わずに話し合った内容は・・・
個々人の自己理解や自己実現の重要性や、それらを束ね組織として価値をどう創出するか、両者のバランスの話など
まさに人的資本経営、人的資本起業の本質をあぶり出すものになりました。
このプロジェクト、走り始めたばかりですが、創発的な動きがどこに向かっていくのかたのしみでなりません。