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ファシリテーション2.0が緊急課題

組織開発の世の中への普及と連動した動きと思いますが、ファシリテーションは、ビジネスの基本リテラシーになってますね。

2000年初頭の頃は、ちょっとファシリテーション的に、自由に意見を引き出したり、それを整理するだけで羨望の眼差しで見られたりしたものですが(笑)。

今では、多くのビジネスパーソンが普通にやってます!

会議のやり方なんかもだいぶ変わってきてますね。素晴らしい流れだと思います。

一方で、ファシリテーションは創造的な結論を生み出せてますか?

僕はここについてはかなり疑問を持ってます。

ファシリテーションの基本はこんなプロセスで把握されることが一般的だと思います。

場をつくり、つなげる

受け止め、引き出す

かみ合わせ、整理する

まとめて、分かち合う

(堀公俊さんの『ファシリテーション入門』より)

先日、安斎勇樹さんがVoicyにてブレーンストーミングの落とし穴について語ってました。

実は、仲間同士の批判を禁止し自由なアイデアを歓迎し、発想のハードルを下げるブレストではいいアイデアは生まれないという実証研究がたくさん出ていると。

ブレストの批判厳禁、質より量的なやり方だと、一人で考えるよりも、アイデアや意見が早く収束してしまうそうです。

そんな実感、ありませんか?僕はすごくあります。

ブレストとファシリテーションは別物ではありますが、考え方ややり方に共通点が結構ある気がしています。

ファシリテーションの基本はそのとおりだと思いますが、僕はそれを「1.0」と捉えており、次のステージに進むべきだと考えてきました。

「2.0」は、より創造的な解を生み出すものへ。特にイノベーション欠乏症に悩む日本経済には必要でしょう。

その鍵は、発散→収束へ直線的に進めるのではなく、発散と収束の間に、真剣勝負の対話をはさんで矛盾や葛藤を炙り出し、ある緊張状態をつくり出すことかと。

2015年に経団連から出版した僕の著書『創発ワークショップ』では

ひと仕事する「仲間」になる

「リアリティ」をありのままに観る

「渾沌」へ真摯に向き合う

新たな「文脈」を探る

「いまここ」の選択に委ねる

というサイクルを展開しましたが、いま、もっと時代環境に合わせるべく再構築中です。

方向性がある程度見えてきたら、この場にお出ししますね。

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