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山梨県小菅村(株)源のはじまり物語(1)

 

第1回:最初はどんなだった?

2017年11月頃から山梨県小菅村という人口730名の小さな村で、とんがり研の初仕事は実質的に始まりました。

村の主要な観光資産である温泉、道の駅、森のアドベンチャーの3事業を統合した組織が、株式会社源として、2017年4月に誕生。

3つの事業の経営がそれまではばらばらだったので、各施設が連携することで、訪問者により楽しんでいただくという主旨でした。

ところが、器が一緒になったはいいけど、各事業に関わる肝心のスタッフたちは、忙しくなる現場の状況に不満を募らせながら、ばらばらのまま苦境に陥っていきます。

そこで、源に村役場から出向している望月徹男さん(源流の村づくり推進室長)が動き、私のもとに相談に来てくれたのです。それが、11月のことでした。

てつおさん(望月徹男さん)

かつてNPO法人多摩源流こすげのワンデーワークショップにかかわったことのある私の噂を、てつおさんが耳にしたのがきっかけです。

これ以降は、当時から現在までの流れを、望月さんともう一人のキーパーソンであるせっきーこと関口智久さん(フォレストアドベンチャー事業部長)に、座談会形式のインタビューをお願いしました(2018.5.11)ので、それを記事にしてお伝えしたいと思います。

せっきー(関口智久さん)

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AKI「当時はどんな状況でしたか?」

望月「各部門で業務過多等によりスタッフたちが次々に辞めていく困難な状況に、現場のリーダーたちが耐えきれなくなっていました。そこで関口含めた3人に、AKIさんのところに行ってきたらと持ちかけました」

関口「もうどうにもならない閉塞感でした。たとえば、夏場の忙しい時期に、夏休み期間の温泉の営業時間延長や、ビアガーデンを突然やるという話が、議論もないままに、お客様への告知が先に出てみたいなこともあって。ヘトヘトになってこなしたはいいけど、あれは本当に意味があったのだろうかとか」

望月「新しい会社になる前から、大事なことについて、上も下もなくトコトン話し合うような習慣は、もともとありませんでした。ただ、新組織立ち上げによる混乱と、矢継ぎ早の施策展開があいまって、現場の疲弊感は目に見えるように高まっていったのです

AKI「そんなとき、私のところに相談に来てくれたリーダーのみなさんは、大事な問題だと思うことをてんこ盛りで話してくれました。お話を聴いているうちに、自分たちにはこうすればもっとよくなるという強い想いがあることも垣間見えてきました」

望月「みんな、実は自分の意見を言い合えるような場を求めていたんですよ」

AKI「一方、同じような想いや問題意識が共有できているように見えながら、結構一人ひとりの考え方は違っているなあという感じもありましたね」

関口「お互いに悩みを持っているのは共有していても、本音ベースではなかなか話せない関係性もあったのです」

AKI「みなさんの話の中には合議制で決めたいみたいなキーワードが出てきて。だったら、リーダーたちが集まって、本質的な問題を共有したり、お互いに垣根を超えてぶつかり合うような場をつくることから始めてもいいのではないかと提案したんですよね」

望月「それが源リーダーズミーティングですね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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