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【創発】のおはなし(1)

私は「分散自律社会を、チームから創る仕事に、すべて捧げる」と公言してますが、

その実現に向けて、理論的根拠となるのが【創発】の考え方です。

 

これは現象の一部分を切り取るのではなく、変化に焦点を当て、生命や社会などを理解していこうという「複雑系」の科学に属するものです。

 

【複雑系】=多くの要素からなり、部分が全体に、全体が部分に影響しあって複雑に振る舞うシステム

 

この複雑系の中で起きるのが【創発】現象です。

 

【創発】=部分の性質の単純な総和にとどまらない特性が、全体として現れること

 

逆から言えば、ある現象の特性が下位の要素に分解できないとき、その特性を創発特性と言います。

 

<鳥の群れのV字飛行も創発現象と言われますね>

 

上記のような現象は、人という部分の集まりであるチームにも見られます。

 

私はそれを少し意訳して・・・

「一人ひとりの想いや行動が、縦横無尽に重なり合うことで、その総和を超える圧倒的なエネルギーや結果が生まれること」と定義しています。

この現象に出会って、私はその虜になってしまったというわけです。

こうすればかならず創発が起きるというようなものではありませんが、意図的、戦略的に生み出しやすい環境をつくることはできると私は考え、試行錯誤してきました。

 

参考文献:

『複雑系入門』井庭崇、福原義久

『創発デザインの概念』松岡由幸

『創発〜蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク〜』スティーブン・ジョンソン

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